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町立宇宙軍 んみゃ~ちの翼

今昔のアニメ、漫画、映画、音楽、アート、日々の出来事など・・・

人間失格 (まんがで読破)  原作:太宰 治  作画:バラエティアートワークス

2009-11-13 16:24:30 | 漫画
※太宰も宮崎さんも尊敬してますよ!


読後感 一言「スゲェ・・・・」
期待していたラストとは かけ離れ美しくない静かな衝撃のストーリー。
太宰は主人公葉蔵をこれでもかと精神的に痛めつけます。
自伝的小説なので当然と言えば当然ですが・・・・。(M?)
最後は肉体もボロボロです。



絵はうまいとは言えないんだけど、それがかえってこの話の凄みを増幅させている。
構成や表現もすばらしい。シュールな感じもこの絵だからこそのゆがみ方。

しかしこの堀木という男5円借りて「お前におごる」など、ほんとに「はぁ?!」な人です。

幼少期の葉蔵には共感するところがあります。
あまりにも他人と違う自分を隠し通そうとするところに強い親近感を持ちました。
私は道化にもなる事ができず、なるだけ発言しないよう人目を避けてますが・・・。
自分の本質がばれる事に恐怖を覚えます。

原作まだ読んでないので小畑先生が書いた表紙のやつ買ってみようかな。
とりあえず早く読みたいので青空文庫で読むか。

下剤のパッケージは、ちと笑えたなぁ。
自分の不幸ってやはり他人から見ると喜劇なんだな。
小さくても大きくても・・・。

Amazon 本の紹介人間失格 (まんがで読破)

あ、そうだ古屋兎丸も描いてたな。こっちも凄く気になる。
舞台は現代。評価は上々。

漫画 キューティハニー 永井豪

2008-10-03 17:19:20 | 漫画
ここ10年くらいの間(?)にいろんな形でリメイクされた作品ですが、それを期待して本編を読んだら確実に裏切られます(笑)

私はパンサークロー側のサイボーグが全て女性というので、シレーヌ的なキャラクターの面々を想像していたのですが魅力的なのはパンサー・ゾラとジルのみ。
あとは蜘蛛女がちょっと可愛いくらいかな。
参考画像こちら

デビルマン連載(S.47.6/11~S.48.6/24)のあとの息抜きだったのか、ほぼ全編ギャグと私は受け取りました。(o^-^o)

クライマックス、パンサー・ジルとの対決シーンにおいても空中元素固定装置の誤作動で全裸のまま苦悶する(かわいく七転八倒?)ハニーにジルが惚れてしまう、なんて場面もあったりしてこれで最終回かよ!みたいな・・・・


でもでもハニーがとってもキュートで可愛いのです。

「けっこう仮面」よろしく全裸でアクションかますシーンもかなりありますけど健康的で楽しく読めます。


最後の事件でイボ痔小五郎とこややし少年が出てくるのですが、ココで嫌悪感を抱く人もちょっといるかも。
私にはかなり懐かしくて面白かったです。



見ての通りハニーのエネルギー源は人間と同じ食べ物です。
かわいーじゃないですか(^o^)

一条ゆかり著 「デザイナー」

2005-11-26 21:04:23 | 漫画
ドラマの方、昨日(25日)で終わってしまいましたね。
(1~2話と最終回しか見ていないけど)

事故、出生の秘密、どろどろした人間の愛憎、記憶喪失、近親相姦・・・
今の韓国ドラマや山口百恵の「赤いシリーズ」のような、昼ドラには打って付けの内容だったんじゃないかな。

シドニィ・シェルダンの「ゲームの達人」を思わせるスピ-ド感で読者を本に釘付けにしてしまいます。

デザイナー

集英社

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この作品は私が小4か5年の頃、姉が買っていた「りぼん」に掲載されていました。
('74年2月~12月)
で、毎月読ませてもらってたんですが、その頃の自分にとってはシリアス物って文字数が多くちょっと苦手で流しで読んでた程度でした。
(こいきな奴ら・おじゃまさんリュリュ・弓月光・土田よしこ等を読んでた)
'90年頃復刻版が出ているのを発見し懐かしさのあまり思わず買ってしまいました。

読書全体に言える事ですが、時間を経過して読み直すと違う発見があって面白いですね。
前は亜美がデザイナーとしていかに成功していくかのサクセスストーリーを楽しんだのですが、あらためて読み直すと人間の弱さや優しさをひしひしと感じます。

またギリシャ神話のエディプスコンプレックス(父を殺し母を愛す)の逆エレクトラコンプレックスをあつかっているのも興味深いです。

他にも弓月光や大矢ちきが作画を手伝っていてそれを探すのも楽しいです。

柾は大矢ちきがほとんど全部描いたのかなぁ。

漫画家・一条ゆかり先生のファンサイト
「一条ゆかり あらかると」

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永井豪著 「デビルマン」

2005-06-25 23:57:50 | 漫画
いきなり昔の作品ですが昨年あたり実写化され少し話題になりましたよね。

映画の評判はあまり良くないそうですが予告を見る限りではシレーヌが美しい!

まあそれは横においといて・・・

デビルマン (1)

コミックス

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私は本作を読んで人生が変わりました!
ってゆうくらいの衝撃でした。

それまで漫画と言えば単なる娯楽としか思っていなかった。
ただおもしろおかしければいいと。

これは娯楽ではない「作品」だと当時小5だった私に知らしめた。
本当の漫画のすばらしさを教えてくれた。
すべの漫画に対して見方が変わった。目からウロコだ。

それ以後はお小遣いの全てを漫画に注ぎ込むようになった。

まあ自分の話は置いといて(要するにオタク化した訳だ)

「デビルマン」書いてた頃の永井豪って、よく言われるけど
憑き物が憑いてるみたいだよね。良く言えばミューズ。
絵は決してうまくはないのだが、それがかえって凄味を増している。
いやそれもあるが、なんと言ってもストーリー。

言いたいけど言えばネタばれ。人に勧めるときは
「これ絶対スゴイから読んで」
「これを読まずして漫画を語るなかれ」
ぐらいしか言えない。

批評になってないけどとにかく絶賛!
アニメとは全くの別物です。

昔買ったオリジナルがボロボロになったので
数年前ハードカバーのやつを買ったんですが(多分愛蔵版)
新しく話が書き足してあってがっかりし
即、古本に売り飛ばしました
初めて読まれる方はこのKCデラックス版をおすすめします


個人的にゼノンの容姿が気に入っている。

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義経の赤い春

2005-06-08 16:14:20 | 漫画
義経の赤い春
ひさうちみちお
昭和62年初版
角川書店
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義経関連本もう一冊読みました。
恥ずかしい話最初読んだとき('87年)はあまりよく解りませんでした。
なにが解らんかって、人間関係とその役割です。
ドラマ「義経」を見ている今はよく解ります。(笑)
見比べてみると楽しいです。
もう一つの義経として。

お話は弁慶の太刀取りを背景に
より世に名を知らしめたい平氏と
御曹司を頭に立て再興を計る源氏の
それぞれの策略、それによって引き起こされる事件を
ひさうち氏独特の(いや「大胆な」か)解釈で
描いています。

中核は御曹司の自分探し。
(周りの人の方が躍起になって探してますが)
ひさうち氏お得意の忘れたくて忘れてしまった過去。
(山岸涼子もこの手の作品よく見ますが)

読み終わった後
「しかし伊勢三郎義盛、あんたわぁぁ!(怒)」

あ、ナンちゃん演じる三郎とは役回りが全く違います。

6/5放送の「義経」
鎧を取りに来た朱雀の翁、
手のひらから「波っ!!」て出すのかと思ってしまいました(汗)
アニメの見過ぎっす・・・