QOOTESの脳ミソ

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浅草「エリア」探訪。

2024-08-04 14:07:38 | 日記
昨晩は近所の友人とメシ。お盆に帰省した折に一緒にあの世に連れて帰られたら東京にはもう戻ってこられないので(笑)。

一期一会。

食事は吾妻橋うんこビルの中のビアホールに。うんこビルのところには、隣のアサヒビール本社の最上階(の一つ下の階かも)にイタリアンと和食の二店舗、外の別棟の一階にビールスタンド、二階に別のビアホールと数軒のアサヒビール直営の飲食店が入っていて大体訪れたことがあるのだが、うんこビル本体の中のお店「フラムドール」は初めてだった。

アサヒビール直営だけあって出来立てビールの味はもちろん、泡のきめ細かさにビール会社の本気を感じた。

料理も美味しかったが、こればかりはバカ舌なので評価する資格がない。でも、非常に丁寧に拵えられているのがわかる料理だった。ジャーマンポテトのジャガイモの皮の剥き跡さえ美しかった。

スタッフも皆さんきちんとされていて気持ちよかった。おそらくほとんどがアサヒビールの社員さんなんだと思う。

バブル期のテレビドラマで、商社勤務のアラサー女性が、辞令で会社が新規買収した飲食店の経営を任されることになり自身も毎日ホールに立つ生活をするのだが、不安ながらも始めたらどんどん業績を伸ばして仲間にも恵まれ、本人も最後には本社にもどることを断るというサクセスストーリーのドラマがあった。

それを思い出した。

ただ、土曜日の夜なのにそれほど混んでいなくて。いい店なのにもったいないなぁと。川を渡った浅草側の飲食店はどうでもいい店まですごい人なのに。皆さん、そんな適当な店に行くくらいなら川をちょっと渡れば美味しいビールと料理出してくれる店がありますよ、と言ってあげたかったですね。

インバウンド向けのガイドでもあまり触れられていないのでしょうか。

別棟の一階に入っているビールスタンドはもう10数年ほど行っていないのだが、以前と同じなら美味しいビールと揚げたてのコロッケを出してくれるはず。以前は買い物の帰りに表にちょっと自転車を停めて、コロッケを食いながらビールを一杯だけ飲んで自宅に帰ったりしていた。

アサヒビール本社の上のレストランは、スカイツリーがすごい迫力で真ん前にどでかく見えるのがお勧め。パスタランチとかランチのコースなら2000円位とリーズナブルだったような記憶がありますね。

浅草「エリア」でも墨田区側の紹介をしている人は少ないのでもう少し付け足すと、言問橋の墨田区側のたもとにある上総屋さんという居酒屋のランチはとても美味しい。まぐろの漬けなんか昼間から日本酒がするすると入っていってしまう(笑)。

同じ浅草「エリア」周辺でも蔵前あたりは「日本のBrooklyn」と言われるほど若い人が多いオシャレな町になったが、墨田区側の本所吾妻橋とか向島はまだ爺さん婆さんがぼやぼや歩いて楽しめる町でいいですね(笑)。

あ、「浅草観音裏」ってエリアも最近はよく耳にする。あの辺はたまに銭湯に行ったり買い物に行ったりするが、怪しくていい町。山谷の八百屋って少し安いんですよね(笑)。

以前の日記でも触れたとおり、僕は名古屋のドヤ街のような社会通念のない町で生まれ育ったのだが、先日花火大会を観に来た友人も同じ町の出身。我が家に着くなり「この辺ってさ・・・」と始めるので、「わかってる。僕らの町みたいでしょ(笑)?」と言うと、「そうそう、そう思ってさ。東京にもこういう町があるんだね(驚)。」と。

ドヤ街と花街という共通点があるからでしょうか。

名古屋の大学院に行っていた時に単位合わせに専門外の社会学の教授の授業を取っていたのだが、その先生が学部生時代から院生を経てずっと同じ大学で教授にまでなった純粋培養の方で、フィールドワークに僕が生まれ育った町に調査に行ったことがあると授業で言っていたことがある。その時に「こんな常識のない町が日本にあっていいのかと、恐怖で恐怖で・・・」と語っていて、僕としては(それくらい普通ですけど。というか、そこ、正真正銘僕の故郷なんでそこまでディスるのはやめてほしいです。もう少しマイルドにお願いします(笑)。)と思いながら聞いていたことがあった。言わなかったけど。

アカデミズムとドヤ街の底辺社会、両方に足を突っ込んでいる僕としては、どちらも「楽しい日本」です(笑)。