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夏裘冬扇KAKYU-TOSEN97 片山杜秀 Morihide Katayama

2021-04-11 03:57:55 | 日記

週刊新潮
4月15日号
440円

夏裘冬扇 KAKYU-TOSEN
(万葉集を出典とする著者の造語で、
夏に毛皮のコート、冬に扇子の意味。

「石に口すすぎ、川の流れに枕する」
という意味の夏目漱石のペンネームの
由来を思い出した。

本文から引用始め)

功を焦ればこんなもので、
今度の五輪はそんなものかもしれない。
しかし、捨てる神あれば拾う神あり。
『香妃(こうひ)』(日米開戦の翌年、山田耕作が北京で講演し、
日中親善の証としてぶち上げた新作オペラの大構想。舞台は清代の中。
第6代皇帝の乾隆帝(けんりゅうてい)は、
カシュガルの王の妃が香気漂う絶世の美女と聞き、
王を殺害して彼女を略奪。
が、美女は皇帝に靡(なび)かず殺意さえ抱き、大騒動へ。
これぞ諸民族入り乱れる大陸ロマン!)
『香妃』で中の独裁皇帝を倒そうとする絶世の美女とは
ウイグル人なのだ。
誰か上演したくなってきませんか。

(引用終わり)


片山杜秀(かたやまもりひで)さんとは、
1963年、宮城県生まれ。
思想史家。音楽評論家。
『音盤考現学』『音盤博物誌』(吉田秀和賞、サントリー学芸賞)、
『未究のファシズム』(司馬遼太郎賞)、
『新冷戦時代の超克』など著書多数。
本コラムのタイトルは上記にて説明。