台風の思い出

台風ですよ。
せっかくの連休だから、また岡山方面へ友人に会いに行こうかな…って思ってたんだけど、瀬戸大橋も通行止になったんで、潔く諦めた。タイミングが悪すぎるよ…って言っても、天災にはかなわない。

むかしは誰もがそうだったと思うけど、子供の頃って台風はイベントのひとつのようなものだった。どうしようもないくらい楽しく、ワクワクしていた。
登校前に"暴風警報"が出ていたら休校。学校へ行ってたら、近くの小さな子を連れて集団下校。そして、学校にいると絶対に見られない時間帯のテレビを見る。いつも見られないワイドショー、時代劇や２時間ドラマの再放送(不思議とそんな時は「イヤらしい」シーンの多いドラマが多かった)を見られるのがたまらなくうれしかった。自分が子供の頃はテレビを中心に生活していたようなものだから、台風といっても、そんな思い出しか残っていません。

３年前の１０月。台風２３号(その名前は"TOKAGE"とかいうらしい)が我が街を襲った。自分は営業車で会社を出たまま、家へ直帰したんだけど、夕方、昼寝をしていた自分に会社から電話がかかってきて…「駐車場に停めてある、お前の車が水没していってる。見てるだけだけど、どうしようもできない」と言われた。近くの川が決壊し、ボートが出る騒ぎにまでなったのだ。会社も一部浸水した。
台風一過の次の日、会社へ行って自分の車を見ると…シートにまで水が浸みていて、ダッシュボードや後部座席に載せてあったCDは何十枚も水没し…そして何よりも、エンジンがかからなかった。奇跡的に車はなんとか直せる範囲だったので、修理をする…２０万。今となって台風といえば、この出来事に尽きる。

本当はこんな事を書いてる場合じゃないかも知れないけど…とにかく、これを読んでくれている皆さんの街に、甚大な被害が起こりませんように。家の外は今も、別世界のように強風が吹き荒れています。