日渡ぷらす日記

   
 まんが描き日渡早紀本人のブログ
 『ぼく地球』とか『ボク月』とか『ぼく歌🌏』

『はみだしっ子』永遠に

2010-11-02 21:18:32 | 仕事



白泉社文庫から新装カバーで三原順先生の作品集が刊行されています。
その内の『はみだしっ子 5』の帯文を手伝わせて頂きました。

私はモロに『はみだしっ子』世代。高校生の時に激ハマリしまして
身もだえして読んでいました。
「こ、この辛さはナニ~~~??」と心で叫びながら愛読。
全員サービスも応募経験アリ。ぷふふ。

昔はサーニンとアンジーがお気に入りでしたが
この歳になって読み返しますとあ~ら不思議。
当時は苦手キャラだったマックスって、今読むと一番マトモで健全!
これだからタイムラグ入れて読むとマンガは面白いですよね~。
グレアムも当時苦手タイプでしたが…いや、やっぱり今も少し苦手かな(笑)。
文庫の醍醐味はこうしたタイムラグに在るとつくづく思います。

何から『はみ出してる』と思い、己れでその「レッテル」を貼るのか。
じゃあ一方で、『普通』の基準や定義とはなんなのか。
そもそも『普通』でないといけないのかどうか。
『大人と子供』『偽善と偽悪』『生と死』
そんな定義を色々考えさせられましたね~この作品には。

話の結びはグレアムの…
自身が『子供でありたい』事を認めるシーンだったと記憶しています。
それとも『覚悟』だったのかなぁ。
いや、覚悟っつっても、どんな覚悟だろうなぁ、あれは。う~~~ん。
『開き直り』…にも見えたしなぁ。
しかしこれで楽になるのだろうか…と最後までモヤモヤしたことは言うまでもなく…(笑)。
あ、完結シーンは5には在りません。まだ先です。

なんにしても、面白いことに少しも変わりはなかった訳です。

巻末解説を市川ジュン先生がお書きになっておられます。
とても真摯な解説で、興味深く拝見しました。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 美味しいものいっぱい | トップ | 温もり »
最新の画像もっと見る

仕事」カテゴリの最新記事