まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

タイル旅金門島 民居探訪(16)

2020-08-05 23:19:16 | 建物・まちなみ
2019年9月の台湾金門島の続き。



金門島の民居探訪ももうそろそろタイムリミットに近づいてきた。

最後にやってきた欧厝集落。平坦で広い道が外周に回っているようなところは雰囲気的に散策しやすい。
外周道路から順に見ていくことにしよう。


のっぺりしたタイプの洋楼だけど、快晴の空にこの上もなく映えるね!


おや、集落中央の塀に囲われたエリアの中に洋楼があるな。見に行くとカフェになっているようだ。
お昼ごはんも食べるところがろくろくなかったので食べ損ねている。金城へ戻る前にちょっと休憩ぐらいしたいと
思っていたのでちょうどよかった!最後に入ることにしよう。


タイル民居を発見!前庭は塀で囲まれているが、建物の入口の延長上の塀が一段高くなっていて笠木までついている。
これは沖縄のヒンプンと同じように、正面から来る邪悪なものをよける意味があるのかな。
横から見るといくらでも見えるので目隠しの意味はなさそうだ(笑)。


入口の両脇は彩絵で、タイルは窓上の眉毛のみ。柱頭の部分は空っぽのままだな。
同じ柄の色違いをセットで並べているのがちょっと新鮮。


石積みの民居が異なる角度で隣接することにより三角形の辻ができている。不思議な感じがするが、風水の考え方にのっとり
隣の家との関係性も考慮して建てる方向を決めているのだろう。なかなか日本人には理解するのが難しい。。。


プリントタイルとパステルカラーの無地タイルで賑やかに飾られたお宅。これは戦後建築だな。
しかし基本的な形は全く変わっていない。




建物と一体になった石積みの塀がずっと続いている。


大寺院の伽藍のように塀に囲まれた中に家がいくつも並んでいる。民居は集落内でだいたい独立して建っており
こんなふうに複数の建物が塀に囲まれているのはあまり見かけないが、金門城の陳氏古厝もこんな風だったな。


塀に守られるようにして、小さな家が中央の通路に面して並んでいる。家族が増えるたびに増設したのだろう。
この洋楼もそんな建物のひとつなのだろうな。


伝統民居の前にレンガのベランダがついた素敵な洋楼は、1916年築の欧厝大楼。中に入ったらまたとてもいい雰囲気!


お好きな席へ、と言うけど迷ってしまうなぁ。。。あっ、2階もいいの?じゃあ2階がいい!!


うわ~~快適!昔インドネシアが好きでよく行っていたときはこんな感じのテラスのある宿に好んで泊まっていた。
台湾ではあまりこんな感じの宿がないので、ちょっと懐かしい気分。。洋楼を民宿にしてくれたら泊まりたいな。


冷たいウーロン茶を頼んだら、こんなボトルで出てきた!おしゃれ~~
朝からずっと動き回っていたから、涼しいベランダで冷えたお茶を飲んでしばしほっと一息。。。


戻りしな、鋼板塀に囲まれた工事中の家にタイルが見えたのでちょっと足を止め、塀の上から写真を撮ってみたら、、、
うわっ、フルセットあるじゃないの!!タイルはそのままにきれいに修復工事をしているんだな!


住人がまた戻って住むのだろうか、それとも民宿などになるのだろうか。




外観はもうほとんど終わっているようだ。囲いが取れてタイルを間近で見られる日も近いだろう。
うれしいことだな!!


さて、電動自行車(スクーター)を金城の店へ返し、空港まで送ってもらって、首尾よく夕方の便で台北へ戻ってきた。
その夜は在台の友人とゴハンを食べる約束をしていたので、前回見つけて気に入っていたレトロなカフェレストラン、波麗路(ボレロ)へ。
波麗路と、波麗路本店とが並んでいて、どちらにしようか迷ったのだが、
本店でない方へ。こちらは前にもプリンを食べてお茶を飲んだのだが、ゴハンもなかなかしゃれたメニューで、味もおいしかった。


続く。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« タイル旅金門島 民居探訪(... | トップ | 三峡へ。敷瓦の報告と、旧愛... »

コメントを投稿

建物・まちなみ」カテゴリの最新記事