まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

桐生をうろつく。その4

2022-09-28 22:44:49 | 建物・まちなみ
桐生の続き。

さて、桐生の伝建地区からずぃーーっと南下し、ひなびた歓楽街を抜けて、桐生倶楽部会館にやって来た!
赤い瓦屋根の重なりや煙突の配置もバランスの取れた、美しい邸宅風の建物だ。


清水組の技師、清水巌の設計で1919(大正8)年築。織物業を中心とした産業人の交流の場や客人をもてなす社交クラブとして使われてきた。右側に張り出した部屋は元の「玉突場」。現在も会員制の施設であるが、見学もできるらしい。しかし土日祝日は休みなので残念ながら外観のみ・・・
正面の壁に「桐生倶楽部」の文字とともに埋め込まれた「K」マークのガラスモザイク。


裏側に回っても美しい!


壁にポイント的にタイルが埋め込まれている。


狛犬か獅子か・・・こんな石像も。


玄関ドアのガラスに張りついて中を覗いてみると、床に無釉モザイクタイルが敷き詰められていた。
あぁ入ってみたかった。また機会があるかなぁ。


桐生のまちは重伝建地区(重要伝統的建造物群保存地区)や近代建築以外にもうろついていると面白い建物がいろいろ見つかる。


大谷石の石蔵はやはりいちいち写真を撮ってしまう(笑)


片流れ屋根のこちらの建物も小さな工場だったのだろう。




こちらの「ビジネス旅館」、1階の入口付近は和風で2階はモルタル塗りで洋風な意匠が。しかし扇形の窓なども見え、興味津々。
「宿泊御一人様2500円」の看板が・・・いまもやってるのかな?




まるまる石蔵の島田歯科医院。すごいな!!


山田医院も洋館風。


すごいインパクトの洋館付き邸宅は1927(昭和2)年築の旧堀家住宅。現在「ショコラ・ノア」というレストランになっている。このときは時間外だったからか閉まっていて残念。。。


入母屋造りの玄関。


脇にはふっくら系結晶タイルが貼られていた。


その堀家の堀祐平が1935(昭和10)年に建てた、旧堀祐織物工場の大谷石造ののこぎり屋根工場がすぐ近くにあり、現在美容院として使用されている。
旧堀家住宅、旧堀祐織物工場ともに国登録有形文化財となっている。




そして桐生駅の南側にある絹撚記念館。旧模範工場桐生撚糸合資会社事務所棟で、1917(大正6)年の築。


こう見えても大谷石造で、表面はセメント漆喰塗り。そんなの初めて聞いたな!県内最古級の洋風石造建築なのだとか。
150円払って見学する。




絹撚記念館と言うが撚糸の実物展示は少しだけ(苦笑)。桐生の歴史資料の展示がメインのようだ。


階段を上って二階へ。


二階は元集会室、会議室、応接室などで結構シンプル。
昔の写真を見ると、桐生駅の南側のエリアはいちめんのこぎり屋根の工場建築で埋め尽くされていた。今残るのはこの事務所棟のみ。


レンタサイクルを返す時間が迫り、ギリギリまでのこぎり屋根の工場建築などあちこち見て回る。
これは旧北川織物女工宿舎のレンガ塀。


立派な5連の旧曽我織物工場。


駅近くにあったサビサビの看板建築風二戸一住宅。


朝から雨だったけどお昼前ぐらいには止んだので有隣庵で自転車を借りたのだが、桐生のまちはかなり広くて見どころが多いので自転車があって助かった!明治館などはちょっと行けなかったけど、桐生のまちを満喫できて楽しかった!

おわり。

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