昨日仕事で豊津(吹田市)に行った。ホームから川や古い民家が見え、おもしろそうなまちだ。
少し周辺を歩いてみると、気になるものがわんさか!商店の並ぶ狭いバス通りに、こんもりした緑が
見えたので近寄ってみると古い石積み。なんだこりゃ!?鉄道の築堤でもないし川の堤防でも
なさそうだし・・・古墳か??
かわいい喫茶店もある!入りたいが今は一応仕事中。。。
そしてもう少し歩いてびっくり!いきなり総下見板張りの古い洋館が現れた!!ひゃ~
近所の人に聞くと、元公民館であり今は使われていないという。
駅からたった200mぐらい歩いただけなのに、こんなにいろいろあるとは!
横道も入ってみたい衝動に駆られるが、また休日に出直そう。
・・・・ということで今日さっそく再訪してきた。
まずは昨日のおさらい(笑)、あの謎の築堤と旧公民館をカメラでちゃんと取る。
・・・とは言っても、うっとおしいレンズの黒点はまだへばりついているのだが。

石積みは御影石で中央がふっくらした形やその色から見て相当古そうだ。

上を見ると鉄筋コンクリートの四角い函が途中でぶった切られている。導水管だろうか。
それなら向かい側にも同じ築堤があってしかるべきなのだが、向かい側にはスーパーが建っている。

どこまで続いているのか確かめようと裏の方へ回り込んでみると、意外とすぐ終わっていた。
土がむき出しになっていて造成中といった感じ。

旧垂水公民館は妻壁の二つ並んだアーチ窓と持ち送り金物がおしゃれ。アーチは正半円でなく、実は
微妙に放物アーチである。ユニオンジャック型の窓パターンも木造にしては細かい意匠だ。


反対側に回るとこちらが正面。この入口部分も変わっている!腰折れ型のひさしなどあまり見ない。


大きな窓から中を見るとガランとしている。この建物は個人の所有なのだとか。
屋根にネットがかけられているのが不安。。。
そして喫茶ポピーに入ろう。実は散策のスタートが4時半頃であり(笑)まだあまり疲れていないのだが、
閉まってしまわないうちに入らねば。

ん~カワイイ!!外からは中がまったくと言っていいほど見えないが、カウンターだけの小さなお店だ。

外観の期待を裏切らない素敵さ。特に壁がいい!外壁と同じモルタル掻き落としの白い壁。
長年の埃で汚れてはいるが、この手の仕上げはその方が陰影が際立ってよい。通りに面した窓に
掛けられたざっくりしたレースのカーテンも店の雰囲気に合っている。

店の中からは外がよく見える。前の道は吹田街道、道幅が狭い割に往来は激しい。
素敵なお店ですね。あぁもう38年もやってるからね、古いよ。
長いことお店をされてるならご存知でしょうか、前のあの山は何ですか?・・・・
ご主人いわく、あれは古い時代に人工的に作られた堤防で、あの上に川が流れていたのだとか。
堤のてっぺんが溝状になっていて、円山町の山の手から金田町あたりへ流れていたというのだ。
そしてあの向かい側にはやはり同じ石積みがあって、コンクリートの通水函が渡っており、
その水路の上は人も歩ける橋になっていたそうな。
あの高さであるから、天井川だっただろう。それに川の水を流すとしたらあの函は小さすぎないか??
案の定、大雨で川は度々決壊して周辺の集落に甚大な被害をもたらした。通水函の部分が
ボトルネックとなったのだろう。この家も押し流された堤防の土砂によって柱が傾いたといい、
水浸しの光景が当時2歳だったご主人の記憶にも残っているという。

昭和14年の大水害と吹田市発足を期に、初代吹田市長川端氏により川の付け替え計画が進められ、
昭和15年、堤防上の川は廃され代わりに駅前を流れる現:上の川が作られた。以降水害はなくなった。
駅前の交番横の碑はこのことを顕彰したものである。
不要になった堤防は、しばらくは近隣住民が耕作したりしていたが、南側の部分は早くに撤去され、
跡地に市場が造られたという。今調べると豊津振興市場は1973(昭和48)年に設置されている。
現在の「シンコー」は市場の後継スーパーである。
一方、北側の部分は一時期は公園になっていたりもしたようだが今は大阪府が閉鎖しているとか。

ポピーのご主人は郷土史に造詣が深いと見え、他にもいろいろ尋ねると地元ならではの興味深い
お話を聞かせて下さった。謎が一挙解決、その上訪れたいところが他にもでてきた。
ありがとうございました!
ポピーを出てからも駅前の狭い範囲を暗くなるまで2時間ほどうろついた。いや~、楽しいまちだ。
ネタの続きは次回の記事で。
少し周辺を歩いてみると、気になるものがわんさか!商店の並ぶ狭いバス通りに、こんもりした緑が
見えたので近寄ってみると古い石積み。なんだこりゃ!?鉄道の築堤でもないし川の堤防でも
なさそうだし・・・古墳か??
かわいい喫茶店もある!入りたいが今は一応仕事中。。。
そしてもう少し歩いてびっくり!いきなり総下見板張りの古い洋館が現れた!!ひゃ~
近所の人に聞くと、元公民館であり今は使われていないという。
駅からたった200mぐらい歩いただけなのに、こんなにいろいろあるとは!
横道も入ってみたい衝動に駆られるが、また休日に出直そう。
・・・・ということで今日さっそく再訪してきた。
まずは昨日のおさらい(笑)、あの謎の築堤と旧公民館をカメラでちゃんと取る。
・・・とは言っても、うっとおしいレンズの黒点はまだへばりついているのだが。

石積みは御影石で中央がふっくらした形やその色から見て相当古そうだ。

上を見ると鉄筋コンクリートの四角い函が途中でぶった切られている。導水管だろうか。
それなら向かい側にも同じ築堤があってしかるべきなのだが、向かい側にはスーパーが建っている。

どこまで続いているのか確かめようと裏の方へ回り込んでみると、意外とすぐ終わっていた。
土がむき出しになっていて造成中といった感じ。

旧垂水公民館は妻壁の二つ並んだアーチ窓と持ち送り金物がおしゃれ。アーチは正半円でなく、実は
微妙に放物アーチである。ユニオンジャック型の窓パターンも木造にしては細かい意匠だ。


反対側に回るとこちらが正面。この入口部分も変わっている!腰折れ型のひさしなどあまり見ない。


大きな窓から中を見るとガランとしている。この建物は個人の所有なのだとか。
屋根にネットがかけられているのが不安。。。
そして喫茶ポピーに入ろう。実は散策のスタートが4時半頃であり(笑)まだあまり疲れていないのだが、
閉まってしまわないうちに入らねば。

ん~カワイイ!!外からは中がまったくと言っていいほど見えないが、カウンターだけの小さなお店だ。

外観の期待を裏切らない素敵さ。特に壁がいい!外壁と同じモルタル掻き落としの白い壁。
長年の埃で汚れてはいるが、この手の仕上げはその方が陰影が際立ってよい。通りに面した窓に
掛けられたざっくりしたレースのカーテンも店の雰囲気に合っている。

店の中からは外がよく見える。前の道は吹田街道、道幅が狭い割に往来は激しい。
素敵なお店ですね。あぁもう38年もやってるからね、古いよ。
長いことお店をされてるならご存知でしょうか、前のあの山は何ですか?・・・・
ご主人いわく、あれは古い時代に人工的に作られた堤防で、あの上に川が流れていたのだとか。
堤のてっぺんが溝状になっていて、円山町の山の手から金田町あたりへ流れていたというのだ。
そしてあの向かい側にはやはり同じ石積みがあって、コンクリートの通水函が渡っており、
その水路の上は人も歩ける橋になっていたそうな。
あの高さであるから、天井川だっただろう。それに川の水を流すとしたらあの函は小さすぎないか??
案の定、大雨で川は度々決壊して周辺の集落に甚大な被害をもたらした。通水函の部分が
ボトルネックとなったのだろう。この家も押し流された堤防の土砂によって柱が傾いたといい、
水浸しの光景が当時2歳だったご主人の記憶にも残っているという。

昭和14年の大水害と吹田市発足を期に、初代吹田市長川端氏により川の付け替え計画が進められ、
昭和15年、堤防上の川は廃され代わりに駅前を流れる現:上の川が作られた。以降水害はなくなった。
駅前の交番横の碑はこのことを顕彰したものである。
不要になった堤防は、しばらくは近隣住民が耕作したりしていたが、南側の部分は早くに撤去され、
跡地に市場が造られたという。今調べると豊津振興市場は1973(昭和48)年に設置されている。
現在の「シンコー」は市場の後継スーパーである。
一方、北側の部分は一時期は公園になっていたりもしたようだが今は大阪府が閉鎖しているとか。

ポピーのご主人は郷土史に造詣が深いと見え、他にもいろいろ尋ねると地元ならではの興味深い
お話を聞かせて下さった。謎が一挙解決、その上訪れたいところが他にもでてきた。
ありがとうございました!
ポピーを出てからも駅前の狭い範囲を暗くなるまで2時間ほどうろついた。いや~、楽しいまちだ。
ネタの続きは次回の記事で。
ここ、私も気になって(元々は「十三のいま昔を歩こう」の記事がきっかけですが)、少し調べたりしました。
http://binmin.tea-nifty.com/blog/2010/07/post-b8fa.html
しかし、喫茶ポピーのご主人への聞き込み、よく聞き出されましたね。当時のリアルな状況が浮かびます。
ありがとうございます。
ポピーのご主人も言われてましたが阪急電鉄のハイキングコースにも
組み込まれている有名スポットらしいですね。
私は知りませんでしたが。
びんみんさんや新之介さんの載せておられる地図にははっきり
ルートが見えますね。
続きの記事に書いている通り途中までたどってみましたが
道路の敷地がそのままそうでもないようで、
はっきりわかりませんでした。