まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

萩の水路風景

2010-07-03 03:16:29 | 川・橋・船
萩のまちなかには運河が多く、うろうろしているとそこここで水面や橋に出会う。
萩城(跡)の前にある堀は指月川だ。川という名ではあるが人工的に開削された運河である。
萩城の外堀だったのかと思ったが、水害対策として大正15年に開削されたものらしい。
ここに遊覧船乗り場があった。橋本川へ出て戻ってくるだけのようなので乗らなかったが、
(後述の)新堀川や藍場川を蛇行する手漕ぎ船だったらなぁ~、絶対乗るよ(笑)。

萩駅へ向かう一本道をまっすぐ進んでいくと、藍場川に出会う。この川は一番有名らしい。
松本川と橋本川の分岐点あたりから直接引いてきた清らかな水がさらさら流れ、色とりどりの
鯉がゆったり泳ぐ風景は、さっきの新堀運河とはずいぶん表情が違う。


藍場川は、農業用水や平舟による運搬路として開削されたという。生活用水や防火用水としても
利用され、またその水を利用して藍染も行われるようになったのだろう。
水路には各家趣の異なる橋が架けられ、石の一枚物があったり植物に覆われているものがあったり
それぞれにフォトジェニックだ。各家水を庭へ導き入れ、観賞用の池泉に利用しているのも面白い。
共用の河川部分には菖蒲の鉢を沈めてあったりするぐらいだが、各家の庭の池ではそれぞれ
趣向を凝らしたウォーターガーデンを作っているんだろうな。


多目的に使われてきた藍場川の環境を保つために、江戸時代にはいろんなお触れが出され、
人々は行動を慎み、浚渫や清掃を行い、絶えず手入れをしてきたという。
この深みのある美しい水辺景観は、人々の長年のメンテナンスの賜物なのだ。


いや~萩は楽しいね!
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