台湾続き。
お昼ご飯を食べる間もなく宜蘭から蘇澳へ移動する。
蘇澳は蘇澳新駅からひと駅だけ支線のようにピロっと伸びているが、宜蘭線の終着駅である。
ここは冷泉が有名で、駅のすぐ近くにプールと個室風呂からなる浴場がある。さぁ泳ぐぞ~!・・・あれ?
若者たちは皆プールサイドで戯れていて、プールの中央で泳いでいるのはおじいちゃんのみ(苦笑)。
奥のエリアへ行ってみると今度は2~3人の若者が静かに足を浸してくつろいでいる。
さすがにここでひとりで水着になってバシャバシャ入っていく勇気はなく、私も足浴のみに(涙)。
水底からはプクプク泡が出ている。炭酸泉というのでトルコのパムッカレの神殿プールを思い出して
いたのだが、あそこほど炭酸はきつくはなさそうだ。
蘇澳には貸し自転車もなくバスもよくわからないので、港の方へ行くのはあきらめ、もう羅東へ移動しよう。
羅東まではまた直通だがいったん蘇奥新駅のホームに降り立ち、次の列車が来るまでしばらく構内での
貨車の入れ替え作業を見て楽しむ。
羅東は、太平山における台湾ヒノキの集散地であった。先に開発された阿里山がすでに木材資源が
枯渇しかけていたため、それに代わる供給地として八仙山や太平山が開発されたのだ。阿里山同様、
山中から平地まで材木を運ぶ森林鉄道が敷設され、貯木池に大量の材木が浮かべられていたそうだ。
阿里山森林鉄道は閉山後も観光路線として生き残ったが羅東の森林鉄道は廃止された(最近一部が復活)。
しかし大きな貯木池は羅東駅からほど近い場所に今も残る。
有名な羅東の夜市とは反対側、駅の北西側へ歩いて行くと、おや、駐車場が整備されているな。
有料のテーマパークになっているのか?いや無料の公園のようだ。
もう日が傾きかけているというのに家族連れが次々やってくる。遅れをとるまいと私も入って行く。
改修された数棟の建物の脇を抜けると、林の向こうに池が現れた!ボードウォークが池をぐるりと巡り、
ところどころにお立ち台が作られていて、木々の間から見える水面はとても絵になる!
太平山での台湾ヒノキ伐採が禁止になってから三十年、貯木池は草木に覆われ鳥が住み、もうすっかり
自然の趣。池のほとりに建つ復元建物にはアート展示場や物産店が入り、森林鉄道のレールの上に
展示された機関車と貨車、そして復元された駅舎が、林の中に当時の様子を伝えている。
そして、別の意味ですごいと思ったのは、敷地内の一角には工員住宅も残っていて、建物の外側を改装して
あるのだが、今も普通に人が住んでいるのだ。「動態保存」と言える工員住宅の展示。
一応「関係者以外は立ち入らないよう」と書いてあるのだが全くの地続きなので皆覗き込む。
プライバシーは、、、と心配になるが、もちろん住人の了解を得ているんだろう。
ここでも、過去の産業遺産をレクリエーションスペースとして実にうまく衣替えしてあり
新たな賑わいを作り出していることに感心する。
貯木池と言えば、大阪には平林の貯木場がある。放置されて物騒な雰囲気で汚くなった末に
埋め立てられてしまうのはもったいない。ここのようにビオトープや野鳥観察場に転換するなど、
まだまだ可能性を秘めていると思う。
さてたった5日間ながら長かった台湾の旅ももう終盤。台北へ戻ろう。
花蓮は石灰石、羅東は木材。車窓から次々に見える産業風景が楽しい東海岸であるが、侯硐あたりは
炭鉱のあったところで、鉱山の施設が今も廃墟となって残っている。
こういう産業遺産探訪が台湾においても最近大人気らしく、驚いたことに侯硐駅ホームにはお客がいっぱい、
廃墟の選炭場を歩く何人もの若者の姿が車窓からでも見える。日本よりもポピュラーなレジャーと
なっているようだ。私も訪れてみたいのだがまだかなっていない。
台湾にはまだまだ何度も来ないとな!
台湾終わり。
長らくお付き合いありがとうございました。
お昼ご飯を食べる間もなく宜蘭から蘇澳へ移動する。
蘇澳は蘇澳新駅からひと駅だけ支線のようにピロっと伸びているが、宜蘭線の終着駅である。
ここは冷泉が有名で、駅のすぐ近くにプールと個室風呂からなる浴場がある。さぁ泳ぐぞ~!・・・あれ?
若者たちは皆プールサイドで戯れていて、プールの中央で泳いでいるのはおじいちゃんのみ(苦笑)。
奥のエリアへ行ってみると今度は2~3人の若者が静かに足を浸してくつろいでいる。
さすがにここでひとりで水着になってバシャバシャ入っていく勇気はなく、私も足浴のみに(涙)。
水底からはプクプク泡が出ている。炭酸泉というのでトルコのパムッカレの神殿プールを思い出して
いたのだが、あそこほど炭酸はきつくはなさそうだ。
蘇澳には貸し自転車もなくバスもよくわからないので、港の方へ行くのはあきらめ、もう羅東へ移動しよう。
羅東まではまた直通だがいったん蘇奥新駅のホームに降り立ち、次の列車が来るまでしばらく構内での
貨車の入れ替え作業を見て楽しむ。
羅東は、太平山における台湾ヒノキの集散地であった。先に開発された阿里山がすでに木材資源が
枯渇しかけていたため、それに代わる供給地として八仙山や太平山が開発されたのだ。阿里山同様、
山中から平地まで材木を運ぶ森林鉄道が敷設され、貯木池に大量の材木が浮かべられていたそうだ。
阿里山森林鉄道は閉山後も観光路線として生き残ったが羅東の森林鉄道は廃止された(最近一部が復活)。
しかし大きな貯木池は羅東駅からほど近い場所に今も残る。
有名な羅東の夜市とは反対側、駅の北西側へ歩いて行くと、おや、駐車場が整備されているな。
有料のテーマパークになっているのか?いや無料の公園のようだ。
もう日が傾きかけているというのに家族連れが次々やってくる。遅れをとるまいと私も入って行く。
改修された数棟の建物の脇を抜けると、林の向こうに池が現れた!ボードウォークが池をぐるりと巡り、
ところどころにお立ち台が作られていて、木々の間から見える水面はとても絵になる!
太平山での台湾ヒノキ伐採が禁止になってから三十年、貯木池は草木に覆われ鳥が住み、もうすっかり
自然の趣。池のほとりに建つ復元建物にはアート展示場や物産店が入り、森林鉄道のレールの上に
展示された機関車と貨車、そして復元された駅舎が、林の中に当時の様子を伝えている。
そして、別の意味ですごいと思ったのは、敷地内の一角には工員住宅も残っていて、建物の外側を改装して
あるのだが、今も普通に人が住んでいるのだ。「動態保存」と言える工員住宅の展示。
一応「関係者以外は立ち入らないよう」と書いてあるのだが全くの地続きなので皆覗き込む。
プライバシーは、、、と心配になるが、もちろん住人の了解を得ているんだろう。
ここでも、過去の産業遺産をレクリエーションスペースとして実にうまく衣替えしてあり
新たな賑わいを作り出していることに感心する。
貯木池と言えば、大阪には平林の貯木場がある。放置されて物騒な雰囲気で汚くなった末に
埋め立てられてしまうのはもったいない。ここのようにビオトープや野鳥観察場に転換するなど、
まだまだ可能性を秘めていると思う。
さてたった5日間ながら長かった台湾の旅ももう終盤。台北へ戻ろう。
花蓮は石灰石、羅東は木材。車窓から次々に見える産業風景が楽しい東海岸であるが、侯硐あたりは
炭鉱のあったところで、鉱山の施設が今も廃墟となって残っている。
こういう産業遺産探訪が台湾においても最近大人気らしく、驚いたことに侯硐駅ホームにはお客がいっぱい、
廃墟の選炭場を歩く何人もの若者の姿が車窓からでも見える。日本よりもポピュラーなレジャーと
なっているようだ。私も訪れてみたいのだがまだかなっていない。
台湾にはまだまだ何度も来ないとな!
台湾終わり。
長らくお付き合いありがとうございました。
京都の山奥にある、京大演習林の森林鉄道を思い出しました(笑
この機関車は日本時代に作られたのでしょうか?
素晴らしい旅でしたね。
私は台湾に2回行きましたが、典型的&一般的な観光旅行だったので、全く違う景色にビックリ&感動しました。
木立の中の線路の写真がすごく味わいあり!
ぷにょさんガイドのツアーを企画して下さい(笑)。
この木立の中の線路はいったん剥がされ駅舎や車庫も撤去されて
いたのを復元してあるらしいです。
確かにそのあたりの木々は植えて数年といった若い木ですね。
機関車は、、、どうなんでしょう。よくわかりません(汗)
台湾製かなぁ
いや~ほんとに、趣味を同じくする人々と一緒に
旅できたら楽しいでしょうね!行きたいですね~
ひろさんならたぶん早朝から夜遅くまで駆け回って
私の3倍ぐらい活動されるでしょう(笑)
一人で行くとごはんの時だけは連れがほしいなぁと
思います。一人だと食がないがしろになってしまって・・・(苦笑)