2019年夏の台南の続き。
電動バイクは24時間制なので、今日の朝9時までは使える。朝ごはんをさっさと食べて朝散歩に出かけよう。
まずはフェイスブックで見ていた、許嵩煙故居を見に行く。3スパンの間口をもつバロック式の町家だ。
立ち上がった装飾壁はいちめんにレリーフが施された豪華なもので、中央部の丸の中にあるのは「壽」の文字かな。
2階はゆったりしたベランダになっており邸宅の風格を醸している。
この建物は1930年代の建築で、オーナーだった許嵩煙という人は市議会議員だった。
入口まわりも華麗な装飾が。医院っぽい雰囲気もあるが、不明。
電動バイクでトコトコ移動の途中でのこぎり屋根の工場建築を見つけた。スト~~ップ!
うわ~、何連!?・・・14連かな!!何の工場だったのだろう。でももう使われていなさそうな雰囲気。。。
台南駅の東口の駅舎(台南後站)って見たことある!?日本統治時代の立派な西口の駅舎とは打って変わって簡素で質実。
高雄駅の北側と同じく、私は全く印象がなかった。というか、こちら側へ出る出口があったのか!
これは後年作られたのかも、と思ったら台南後站はやはり30年ほど前に増設されたらしい(詳細不明)。
西口には広大な成功大学キャンパスが広がっていた。駅近で便利〜!台南後站はほぼ成功大学専用出口という感じ!?
「台湾の京大」と呼ばれているという(!?)成功大学のキャンパス内に、めあての建物はあった。
旧台南高等工業学校旧本館。成功大学の前身で、この建物は現在は成功大学博物館となっている。
落ち着いたレンガ色で、中央部の三角の破風と車寄せの扁平アーチ、縦長窓のリズム感がポイントとなっている他は
大した装飾もなく、すっきりシンプルで簡明なデザインは学び舎にふさわしいな。
しかし近寄ってみると、ちょっとした驚きが。
この壁、レンガ造ではなくレンガタイル貼りだとは思っていたが、普通の赤レンガタイルではなく、全部リブタイルなのだ!
ざらっとした質感の素地で無釉薬。ここのは山がギザギザの洗濯板タイルではなく、山の断面がかまぼこ状に丸くなっている。
リブタイルは日本では部分的に使われているぐらいで、こんな大きな建物の全体に貼られているのは見たことがない。
一方台湾では「十三溝面磚」と呼ばれポピュラーである。日本統治時代の建築とは言え、台湾独特だな!
窓の下には平滑面とリブ面を組み合わせた役物が使われている。
そしてこれも変わっている!リブタイルと同じレンガ色の、割肌風型押しタイルが、部分的に装飾に使われているのだ!
質感の違いによるこんな微妙な装飾、おもしろいなぁ~~
ところで道路を挟んで向かい側には、コンクリートとガラスのクールな旧成功大学図書館が建っていた。
こちらは建築年代は検索しても出てこず不明だが、日本で言う昭和3~40年代の戦後モダニズム建築だろうか。
歴史建築に登録されているようだ。ちなみに「歴史建築」とは一般名称でなく日本の「登録有形文化財」のようなもの。
「古蹟」は「指定文化財」のような位置づけ。旧台南高等工業学校本館は市定古蹟である。
レンガ風タイル貼りの旧本館とコンクリートとガラスの旧図書館、同じくらいの大きさで対峙する好対照なふたつの建物。
各時代の歴史を真っ直ぐ見つめながら、未来に進んでいこうとする、そんな意志が感じられる。
成功大学キャンパス内には他にも古蹟指定された建物がいくつかある。今回は電動バイクの返却時間が迫っており
他の建物を見て回る余裕がなかったが、また次の機会に・・・
さてそろそろ戻ろう・・・と走り出したら、おや、あれは・・・・
スターハウスじゃないの!?
広大な台南駅の向こう側へ渡る道を探しながら近づいてみると、確かに、スターハウスだ!!2棟並んでいる。
うわ~~、台湾にもスターハウスがあったのか!1、2、3・・・・10階建てかな?南千里駅前にあるような高層タイプだ。
ちなみにスターハウスとは、団地の住棟で上から見ると星型(三芒星)のようになっているタイプのもの。
カッコイイ~~~!
これはキャンパスマップを見ても薄いグレーで示され建物の名称すら書いていない。教室か、寮か、、、
もちろんこれは戦後の建築だな。日本のスターハウスは日本住宅公団を中心とした公営住宅で昭和30年代に数多く建てられたが、
台湾もそれをまねて建てたのか?独自に設計したものなのか!?これも少なくとも歴史建築に登録すべきではないか!?
台湾には他にもスターハウスがあるのだろうか。これから注意して見ることにしよう。
あー楽しい朝散歩だった。
続く。
電動バイクは24時間制なので、今日の朝9時までは使える。朝ごはんをさっさと食べて朝散歩に出かけよう。
まずはフェイスブックで見ていた、許嵩煙故居を見に行く。3スパンの間口をもつバロック式の町家だ。
立ち上がった装飾壁はいちめんにレリーフが施された豪華なもので、中央部の丸の中にあるのは「壽」の文字かな。
2階はゆったりしたベランダになっており邸宅の風格を醸している。
この建物は1930年代の建築で、オーナーだった許嵩煙という人は市議会議員だった。
入口まわりも華麗な装飾が。医院っぽい雰囲気もあるが、不明。
電動バイクでトコトコ移動の途中でのこぎり屋根の工場建築を見つけた。スト~~ップ!
うわ~、何連!?・・・14連かな!!何の工場だったのだろう。でももう使われていなさそうな雰囲気。。。
台南駅の東口の駅舎(台南後站)って見たことある!?日本統治時代の立派な西口の駅舎とは打って変わって簡素で質実。
高雄駅の北側と同じく、私は全く印象がなかった。というか、こちら側へ出る出口があったのか!
これは後年作られたのかも、と思ったら台南後站はやはり30年ほど前に増設されたらしい(詳細不明)。
西口には広大な成功大学キャンパスが広がっていた。駅近で便利〜!台南後站はほぼ成功大学専用出口という感じ!?
「台湾の京大」と呼ばれているという(!?)成功大学のキャンパス内に、めあての建物はあった。
旧台南高等工業学校旧本館。成功大学の前身で、この建物は現在は成功大学博物館となっている。
落ち着いたレンガ色で、中央部の三角の破風と車寄せの扁平アーチ、縦長窓のリズム感がポイントとなっている他は
大した装飾もなく、すっきりシンプルで簡明なデザインは学び舎にふさわしいな。
しかし近寄ってみると、ちょっとした驚きが。
この壁、レンガ造ではなくレンガタイル貼りだとは思っていたが、普通の赤レンガタイルではなく、全部リブタイルなのだ!
ざらっとした質感の素地で無釉薬。ここのは山がギザギザの洗濯板タイルではなく、山の断面がかまぼこ状に丸くなっている。
リブタイルは日本では部分的に使われているぐらいで、こんな大きな建物の全体に貼られているのは見たことがない。
一方台湾では「十三溝面磚」と呼ばれポピュラーである。日本統治時代の建築とは言え、台湾独特だな!
窓の下には平滑面とリブ面を組み合わせた役物が使われている。
そしてこれも変わっている!リブタイルと同じレンガ色の、割肌風型押しタイルが、部分的に装飾に使われているのだ!
質感の違いによるこんな微妙な装飾、おもしろいなぁ~~
ところで道路を挟んで向かい側には、コンクリートとガラスのクールな旧成功大学図書館が建っていた。
こちらは建築年代は検索しても出てこず不明だが、日本で言う昭和3~40年代の戦後モダニズム建築だろうか。
歴史建築に登録されているようだ。ちなみに「歴史建築」とは一般名称でなく日本の「登録有形文化財」のようなもの。
「古蹟」は「指定文化財」のような位置づけ。旧台南高等工業学校本館は市定古蹟である。
レンガ風タイル貼りの旧本館とコンクリートとガラスの旧図書館、同じくらいの大きさで対峙する好対照なふたつの建物。
各時代の歴史を真っ直ぐ見つめながら、未来に進んでいこうとする、そんな意志が感じられる。
成功大学キャンパス内には他にも古蹟指定された建物がいくつかある。今回は電動バイクの返却時間が迫っており
他の建物を見て回る余裕がなかったが、また次の機会に・・・
さてそろそろ戻ろう・・・と走り出したら、おや、あれは・・・・
スターハウスじゃないの!?
広大な台南駅の向こう側へ渡る道を探しながら近づいてみると、確かに、スターハウスだ!!2棟並んでいる。
うわ~~、台湾にもスターハウスがあったのか!1、2、3・・・・10階建てかな?南千里駅前にあるような高層タイプだ。
ちなみにスターハウスとは、団地の住棟で上から見ると星型(三芒星)のようになっているタイプのもの。
カッコイイ~~~!
これはキャンパスマップを見ても薄いグレーで示され建物の名称すら書いていない。教室か、寮か、、、
もちろんこれは戦後の建築だな。日本のスターハウスは日本住宅公団を中心とした公営住宅で昭和30年代に数多く建てられたが、
台湾もそれをまねて建てたのか?独自に設計したものなのか!?これも少なくとも歴史建築に登録すべきではないか!?
台湾には他にもスターハウスがあるのだろうか。これから注意して見ることにしよう。
あー楽しい朝散歩だった。
続く。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます