まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

大隅半島の滝めぐり 雄川の滝

2020-03-10 21:46:30 | 川・橋・船
2月の鹿児島の続き。



滝めぐりの3つ目、目指すは有名な雄川の滝。途中で目にする案内板が全然違う道を指しているのが気になりながらも
ナビにしたがって走ると、ぐんぐん山道を上って行き目的地周辺に到着。ん?ここ?音もしないし滝がありそうな気配もない。
同じようにナビに連れて来られて困惑気味の人が何組かいる(苦笑)。
どうもここは滝上で、階段を下ったところに滝を上から見れる「上流展望所」があるようだ。行ってみよう。


階段を下りるとウッドデッキの展望台が設けてあったが、見えるのは干からびたダムのような岩盤の河原。
その河原は陥没したかのようにそこで終わっており、はるか下の谷底が見える。すごい断崖だな!高低差は50mくらいはありそうだ。
それにしても・・・水が全く流れ落ちていないじゃないの。雨不足なのかな?いや数日前に九州では雨が降ったはずだ。
乗り出して谷底を見ると、神秘的なブルーの滝つぼと、人の姿が!やっぱりあそこに行けるんだ!あそこに行きたい!!

展望所にあった説明板によると、雄川には1920(大正9)年に発電所が建設され、滝の上流が取水口となっているため
放水時でなければ水量が少ないのだとか。あぁ、今は放水していないのだな。

再び車に乗り込み、今度はナビでなく看板に従って走って行くと、雄川の滝駐車場にたどり着けた。
・・・しかし、駐車場の案内のおっちゃんに聞いたら、滝下まで30分かかるという。えぇーっ往復1時間!?
ヘタレの私だが、ここまで来て雄川の滝を見ずに帰ることはできない。覚悟を決めて歩くことに。
川沿いの道とは言え、ゴロゴロと転がる巨大な岩を越えるように作られた遊歩道は細かなアップダウンの連続で、
2kmと言ってもかなりしんどいが・・・何とかたどり着いた!!


うおぉぉぉ!!さっきの神川大滝よりもさらにすごい柱状節理のオーバーハング断崖!!
柱状節理は火山活動で流れ出た溶岩が冷えるときに亀裂が入って繊維のように均一な柱状の形状になったもの。
滝ではよく見られる。
城崎温泉にほど近い場所にある玄武洞は柱状節理の超有名スポットで、そこに立つと全身鳥肌が立つような興奮に襲われる。。。→「玄武洞で鳥肌!


ここは石の小口面は見えず、スカートのひだが幾重にも重なったように下向きに広がっており、玄武洞とはまた
雰囲気の違う景観を作り出している。


そして滝はと言えば、幅60m、落差は46mとのことだが、さっき見た通り上から流れ落ちる水はなく(流れている時もあるようだ)、
もっぱらスカートの裾からほとばしる無数の白い水の束。


苔むしたモスグリーンの断崖と、波ひとつない紺碧の水面。白いレースのような伏流水の滝。
なんて美しいんだろう。。。


ここ数年の間に大隅半島を代表する観光スポットとなった雄川の滝。私も3~4年ぐらい前にやっていた
大隅半島のデスティネーションキャンペーン(?)のチラシかパンフレットで知ってからずっと行きたいと思っていた。
大河ドラマのオープニング映像にも使われたらしく、カップルから年配夫婦、外国人観光客まで、さすがにお客が多い。




放水時には46mの断崖を落ちる豪快な滝を見れるようだが、逆に滝つぼのブルーがきれいに見えないらしいので一長一短だな。
滝下の川も美しいが大きな岩がゴロゴロしており周囲の崖が崩れやすいことを物語る。また雨の時期は遊歩道が冠水して
滝まで行けなくなるらしいので、タイミングはまぁよかったと言えるだろう。放水時の滝もまた機会があれば見たいな!




帰りも同じアップダウンの道を引き返したが、一度通った道はやはり少し楽で16分くらいで駐車場にたどり着いた。


ところで、ここへ来る途中に気になった風景、廃線の高架橋かと一瞬思ったが小さい。


おぉ!これは水路橋だな!車を停めてよく見てみよう。


一方は山の中腹かに突き刺ささっており、もう一方は川向こうの薮の中に消えてきた。






山の中腹に刺さる水路橋。


あぁいい景色だなぁ!


川向こうまでは渡れないが、山側は道がありアクセスできそうだったが、ここであまり深追いするのはやめておこう。
温泉や廃線跡にも行きたいので・・・(笑)


続く。

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