2012年4月現在、この商品は既に廃盤しています。
[以下、2010年7月作成]
登山を始めたばかりの2006年、膝痛対策の為に初めて買ったサポートタイツはユニクロのボディテックでした。
現在は生産中止しているみたいです。2006年のレポはこちら
その機能性、抗菌性、撥水性は安価な値段からは考えられない優れものだったんですが、
生地の厚さや通気性の悪さから真夏は暑苦しくなるのがいつも問題だったので、2009年の夏に買い替えを決意しました。
ワコールにするか、ノースフェイスにするか。
調べてみるとノースフェイスのバイオテックスは《メッシュタイツ》を出していて、
「夏用に通気性がほしい」という条件を満たしていました。
更にその幅広いサイズ展開。女性用だけでも10種類のサイズが用意されていて、
身長・ウエストにあわせて自分の体系にちょうどいいサイズを選ぶことができるようになっています。
<THE NORTH FACE ホームページ サイズ表>
足の太さに合わせるとお腹周りがきついとか、足の長さに合わせると緩いとか…
S/M/Lのサイズ展開だけだと、どこか妥協しなければならない部分っていうのがあると思います。
その点バイオテックスの豊富なサイズ展開は、体系別のいろんな悩みに沿って選べそうだったのが気に入りました。
これでお腹が楽になる。
ウエストゴムの上にぷにっと乗っかるお肉も軽減。
THE NORTH FACE BIOTEX MESH TIGHTS (公式HP)このタイツのサポートパッド部分は厚みのあるメッシュではない素材で、
それ以外の生地はほんの少しだけ透け感のある、さらさらのメッシュ素材です。
夏にどれだけ大量の汗をかいても、さらっと快適。不快感が全くありません。
おかげで真夏の登山が劇的に改善されました。
一般に売られている厚手タイプのように光沢感のあるつるっとした生地とは違うので、
上にストレッチのあまり効かない固めの山パンツを履く人の場合、膝上げ時の干渉が気になる場合もあるかもしれません。
プカプカは真夏でもひざ下まで隠れる丈のパンツを履いてますが、膝周りの伸縮機能が特に優れた物を選んでいるせいか、特にタイツ干渉などの支障は感じてません。
◆使用して分かった問題点◆
肌に張り付かないさらさらの素材のため、履いて動いている内にパッド部分がズレてしまいます。
(歩き方の癖や肌の質感など個人差はあると思う)
パッド部分を正常な位置にしっかり合わせて履いていても、登っているうちに必ず片足だけ膝の位置がズレるのです。
いくら直してもキリがないので、最近はもうあきらめてズレっぱなしで放置してます。
でもそれじゃサポートタイツの意味がないですよね。
片足しかズレないのはなぜなのか、考えました。
プカプカの足はひどいx脚で、登りも下りも意識して膝をまっすぐにしないと、
すぐ内側に入り込んで内股になってしまいます。(その為疲れやすかったり足が痛みやすい)
左足は特に膝が内角寄りになる癖が強い。タイツがズレる方の足です。
多分膝が内角寄りになるごとに、タイツのパッドが足の外側にじりじりとズレてしまうんですね。
工夫して、最初からズレるのを考慮した履き方をしても結果は変わりません。
タイツのサポート力が弱いから? 足の太さにサイズが合ってないのでは?
さてどうなんでしょう。
少し気づいたのは、メッシュの素材に原因があるのではないかという可能性です。
通気性のよい薄い網状の生地は汗をかいて湿った肌に密着しません。
さらに、パッド部分はしっかりとした素材なのに比べ、メッシュ部分は張力(張り)が弱いので、
余計な脂肪の多いプカプカの足は、お肉がぷにっと浮き出てしまうのです。
" 浮き出る " ってことは、肉の弾力に生地が負けてるってことだから…
サイズ選びの間違いというより、生地そのものが緩い。そういうことかー。
もちろん素材だけに問題があるわけではありません。
衣服も山道具も下着も然り。個人個人の体格や体型、動き方や骨格によって、合う・合わないがあるものですよね。
メッシュ生地が緩い・骨格が悪い・歩き方の癖 などの要因が集まって総合的に「ズレる」という結果を生んでるんだろうなー
あまりにもズレっっぱなしで放置して下山していると、膝痛が発生してしまうので、下山の時は予めいつもズレる方向の反対側に前もってずらしておいたりしてます^^;あとはこまめに位置を修正するのみ。
タイツを履いてもステッキを使っても何をしても痛い、というほど膝が弱点の方は、
メッシュタイプはやめた方がいいのかな…なんとも言い切れないなー
先ほども書いた個人差や、サイズの適応とか絶対あると思うんですよね。
◆生地が薄いため紫外線も透過する◆
お肌が紫外線に敏感な方は、このタイツの下にも日焼け止めを塗りましょう。
メッシュ部分の生地は " 透け感 " があるので、紫外線も透過して肌にダメージをもたらします。
プカプカは真夏の登山でついうっかり足に何も塗らないでこのタイツを履き、
サポートパッド部位以外の肌が紫外線アレルギーでブツブツになってしまいました。(長裾の山パンツなら大丈夫)
アレルギーは平気でも、すぐ日焼けしてしまう人の場合、パッド部分だけ白いムラ焼けの可能性が
強くおすすめできる点はやっぱり通気性。
真夏もちっとも暑苦しくない・汗をかいても速乾サラサラ・べたつかない という点です。
最後にひとつ。これは多分脂肪が多くて引き締まってない足に履いた場合だと思いますが…
このメッシュタイツを履いたまま山の上で寝泊まりすると、
就寝中にチクチク感があってなんか薄らかゆくなるので、脱いで寝た方がいいです。
網タイツを履いたことのある女性ならきっとわかる。足毛の生えてる男性にはわかんないかなー
網目のある肌着って、長時間履いていると少しチクチクしてくるんです。冬のタイツ然り。
え、言われなくてもいつも脱いで寝てる? そ、そうですか…
[2017年追記]
バイオテックスメッシュのロングタイツは現在廃盤になっていて、ハーフ丈のメンズものしか取り扱っていないみたいです。
そこで気になっているのが、ワコールのCW-Xから出ているメッシュタイプ。
触れると冷感を感じる機能、UVカット機能もついてます。ほしい。
しかし昔(10年前)に比べたらCW-Xもだいぶ安く買えるようになったんですねぇ。あの頃は19,000円台だった。確か。
うーん、古いものを大事に使っている間に時代はどんどん進化するぞ。
山道具を次々新しく買う性分ではない(またはケチ、あるいは貧しいとも言う)プカプカは、
新しいテクノロジーを知らないおばちゃんに育ってしまっているようだ。
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CW-X スポーツタイツ スタビライクス モデル (ロング丈) 吸汗速乾 UVカット [レディース] |
CW-Xのサポートに加え、通気性を追求したクールタイプ。主生地には、接触冷感素材を使用。 メッシュ構造でさわやかなはきごこち。 腰の位置を安定させ、体軸のブレを抑え、脚の動きをすばやく、かつ安定してサポート。 また、ふくらはぎの筋肉を下から支え上げるようにサポートします。 良好なコンディションを長時間持続させたいスポーツにおすすめです。 機能性:吸汗速乾・接触冷感・UVカット・ストレッチ |
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