逆効果

毎日新聞の世論調査で内閣の不支持率がとうとう５割を超えた。

がしかし、これはしごくもっともな結果だと思う。

なにしろ例の年金問題が表に発覚(お役所さんは長年見てみぬフリをしてきた)してからの与党のやり口たるや卑怯きわまりない。

なんの審議もせずに数を頼みにたった一晩で法案を成立させる。

それがまた到底実現不可能ときてるからもう開いた口がふさがらない。

さらに安倍首相をはじめ、社保庁職員にボーナスを何割かカットするというわけのわからない行動に出る。

参院選を意識しているのが見え見えだが、そんな小手先のことやるんだったら過去に遡って、天下りしてふんぞりかえっている各省庁や社保庁の関係者すべてに責任をとらせるのが筋でしょう。

だってこの年金問題は昨日今日始まったってものではないし、むしろ過去に携わっていた人間の方が罪が重いとさえ言える。

だから小泉さんはじめ歴代の総理大臣や、野党のお偉いさん方にも責任の一端はあるわけで、現役の人間だけに責任をとらせるのはどう考えてもおかしい。


選挙を控えて地に堕ちた安倍政権のイメージアップに躍起になる気持ちも分からないでもないが、こういう国民をなめたマネをするとかえって逆効果になることくらい分からないのだろうか。

ちなみにこの年金問題を処理するためにかかる莫大な費用は全て税金でまかなわれる。

もちろん、政府はそんなことこれっぽっちも言わないけどね。