☆カツハウス☆

すべり知らず?
カツハウスです。

一本の醍醐味

2007-09-20 00:28:57 | ☆カツ日記☆
先日リオで行われた世界柔道。

日本チームは最終日でなんとか金をとったものの、男女とも過去最低のメダルでした。

原因はいろいろとあると思うのですが、そのひとつに「世界の流れ」があると思います。


ここ最近の世界の柔道見てて強く思うことが二つあって。

ひとつは、審判のレベルがあまりに低いってこと。

同じような倒れ方をしているのに審判によって結果が全然ちがう。これでは選手はやりにくいでしょう。

過去にもオリンピックなんかでどうみても有効程度のものを平気で一本にしちゃったりしてますし(それに対して副審が何も言わないのもおかしな話で)、今回も誤審云々が問題になりましたし。


それともうひとつは、柔道の本質が完全に変わってしまったなぁって。

言い換えると「一本を取る柔道」から「勝ちさえすればいい柔道」に変わってしまったってこと。

本来、柔道ってどんな技であろうが必ず一本を取りに行くのが前提なんです。勝つ負けるより「一本を取る」=「柔道」みたいなね。

そこがねー、柔道の醍醐味なんですよ。

で、それが相手の抵抗を受けて体勢が崩れ、結果的に技ありになったり有効になったりしちゃうわけです。

でもヨーロッパの選手をみてるとハナから有効狙いみたいな技がほとんど。とにかく勝てばいいみたいな感じですね。

戦い方見てても、柔道というよりレスリングやってるように見えますし。


これは「武道」としての柔道から「スポーツ」としての柔道に変わったってことでしょうね。

はっきりいって、僕的にこういった流れは歓迎はしません。

中にはこれだけ世界中に柔道人口が増えた以上、流れには乗っていかなければ取り残されるみたいなことをよく耳にします。

たしかにそれも一理あると思いますが、でもやっぱり日本だけには「一本を取りにいく柔道」をいつまでも忘れてほしくないです。

そして世界の人々に「本当の柔道の魅力」を伝えていってほしいです。