とあるレンタルショップの話

「なぁなぁ、アンディ聞いてくれ」
「どうしたよ、相棒」

「昨日、いや一昨日か。ちととあるドラマが久しぶりに見たくなってな、家の近くのレンタルショップに行ってＤＶＤを借りてきたわけだ」
「ほう、それで？」

「で、だ。借りてきた当日は野暮用がいろいろ詰まっててＤＶＤを見れなかったわけだ。で、昨日見てたんだが。」
「ふむ、それで？　と言うか早く本題には入れよお前」

「ＯＫ、ここからが本題だ。で、ＤＶＤは二枚借りてきてたんだがそのうちの一枚がクライマックスに近くなった時だ。突然ＤＶＤが止まっちまったのさ」
「お前のマシンが壊れてたんじゃないのか？」

「いいや、試しに俺が持ってるＤＶＤをかけてみたんだが止まるなんて事はまるでなかった。で、そうなるとオレのマシンよりディスクに問題があるだろうと俺はふんだんだ」
「ほぉ、鈍感なお前にしちゃ珍しく鋭いな」

「うるさいよ、鈍感とか言うな。話を戻すがディスクをチェックしたらものすごい傷がついてたわけだ」
「うわ、レンタルショップなら研磨とかして傷どうにかしておけって話だな、そりゃ」

「ああ、全くだ。で、ちょうど同じ日にＣＤも借りてたからそれ返すついでに文句でも言ってやろうと思ってＤＶＤも持ってったわけだ」
「ほうほう、賢明な判断だな。そういうことはガツンと言ってやらんとダメだ」

「そんで、ＤＶＤ見てるときに止まったこととディスクの傷のことを教えてやったらあっちは平謝りな訳だ。内心ちゃんと管理しとけよボケ！とか毒づきながら平静を装うわけだ」
「ちょ、お前。それスゲー腹黒くねーか？」

「うるさい、黙れ、腹黒いとか言うな埋めるぞ。」
「や、そこでキレられても。んで、話の続きはどーなのよ？」

「で、あっちの対応としてはまぁ、店員さんが謝ってくれたわけだ」
「おぅ、まぁ普通だわな」

「で、借りたＤＶＤは引き取られたんだがそのかわりに返ってきたのがＤＶＤ無料券一枚っきりだ」
「おいおい、同じＤＶＤ貸してくれるんじゃないのかよ」

「全くだ。見たいから借りたのに無料券なんか渡されても仕方ないっつーのな」
「見たいＤＶＤがそれじゃ無料券もほとんど意味ねーもんな」

「仕方なく同じシリーズのＤＶＤ借りてその場は怒りを納めたんだが」
「まぁ、運がなかったと思うしかねーわな」


某レンタル店さん、商品管理はきちんとお願いします。ＤＶＤの傷の管理は特に入念に……（涙