goo blog サービス終了のお知らせ 

PS DESIGN service

トータルデザイン、システムメンテナンスのお手伝いをしております「ピーエスデザインサービス」のスタッフブログです

「予想以上に歪むPS3の基板に試行錯誤」

2012年02月08日 | ②プレイステーション修理情報

初期型で特に前期モデルの20、60GBモデルでは、熱によるメイン基板の歪みが酷く、YLODと呼ばれている故障に深く関係しています。

基板自体のハンダも良い物ではないのですが、今回ご紹介するのはチョット特殊な例かもしれません。

Img_0865

これは20GBモデルの電源下にあたる部分で、ハードディスク用のインターフェースをハンダしている部分になります。

基板のクオリティーの問題が原因の故障なのですが、素人が手作業でハンダ付けするよりも雑な作りの物も中には存在します。

このインターフェース部分が温度上昇に伴って基板が歪み、保護している金属のプレートに接触してショートし、停止してしまうと言うトラブルが発生したのです。

Img_0866 Img_0867

写真では見づらいと思いますが、斜めに貼り付けされている電源下にあるスポンジテープの辺りになります。

このPS3はオーバーホールメニューで基板も修復し、発熱も抑えられているにも関わらず、一定温度に達すると緊急停止してしまう状態だったので、最初はサーモセンサーの不良と考えておりました。

修復した部品以外のユニットにも不具合が無く原因発見まで非常に時間がかかったのですが、保護パネルが基板と接触している箇所を見つけ、原因がわかったのです。

 

一定時間で停止するのは、温度上昇に合わせて基板が歪む時間だったようで、今後も同じような症状のトラブル発生も考えられますので、対策を考える必要があるようです。

20GBモデルでは60GBモデルと違い、前面のメモリーカードユニットが無い為、若干ですが固定の関係で強度が低いのです。

お預かりしている該当モデルも、他に不安要素が無いとは言えませんが、現時点で安定動作しているところから判断すれば、対策も成功だったようです。

インターフェース部のハンダ修正と、基板保護パネル交換で対策させて頂きましたが、正直、原因が特定できず、ヒヤヒヤものでした(汗)。

 

まだまだお預かりしている重整備のPS3が山積みなので、また一つクリアできた感があるのは本音です(笑)。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。