Proudloneliness N ver.Kingdom2

元美貴ヲタnariの生存確認ブログ

森シゲ○の帰還

2009-09-12 01:57:47 | 一般
こんばんは。nariです。
今日はラノベ風でお送りします。
お暇な方はぜひ読んでやってください。

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プロローグ

みなさんは覚えているだろうか?
かつて北海道に戦慄の貴公子と呼ばれた男がいたことを。
彼はかつてヴォクに唯一殺意を抱かせた男であり、
そのサラサラヘアーとトレードマークのメガネ、
そしてジーンズのロールアップで、
周りのヲタたちを震撼させたあの方である。
その男の名は

UZET

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季節は秋。

今日、開店休業状態だったので、
さっさとあがって、いつものパチンコ屋でナデシコに乗艦して、
グラビティブラストが不発につき強制退艦させられたあと、
一刻館に逃げ込むも、RB3発で失意のヴォクに
ある男からゴハンのお誘いがあった。
かつて北海道で戦慄の貴公子と呼ばれた男、ウゼットだった。
特にすることもなかったのであっさりとOKをしたヴォクは、
その脚でウゼットが待つホテルに迎えに行って合流した。

行く場所はいつもの炭や。
行くも満員で入れなかったので、
また別のジンギスカン屋へ。
そこまではよかった。

このあとまさかヴォクがあんなものに遭遇するなんて
思ってもみなかったのさ。

2人で肉を焼きながら、
サラリーマンのしがない与太話を繰り広げつつ
昔はよかったとか、
いまはつまんねーとか、
フェイトはオレの嫁とか、
女は信用できねーとか、
そんな話をしていたわけだ。

そこで帰ればよかったのだが、、
なぜか、はなちゃんと合流することとなり、
それまでの時間つぶしにロミジュリにいくことになる。

そこではウゼットのお気に入りの「ゆず」ちゃんが
来月で卒業するとのこと。
それを死んだ魚のような目をしたウゼットが言う。
ゆずちゃんってあの三千院ナギみたいな娘か・・・。
まーヴォクも数年ぶりだったので、いってみるかってことで、
並み居る客引きにイライラしつつ、店へ行った。

入ったら案の定、オゼットのお気に入りのゆずちゃんがいた。
(やっぱり、ヴォク的には三千院ナギにしか見えなかったが)
その辺からやつの動きが徐々におかしくなり始めた。
・ソワソワ
・ドギマギ
・いやーオレこの店ではツンデレだから
などなど明らかにモリさんからウゼットさんになってるぞwww
おいおい、それにさっきまでの死んだ魚のような目はどうした?
「あれぇ~そうだっけ?」
ウザい、非常にウザい。

注文をとりにきたゆずちゃんは、
ウゼットが大好きなツインテールだった。
開口一番、
(ゆ▽ず)<「久しぶり~しげまるぅ~」
しげまる???誰だそりゃ?
即時横をみる、ニヤケてるオゼット。
そんなウゼットと尻目にしっかりと職務をこなそうとする姿勢を
示したゆずちゃんは、オレのまわりにいるどんな営業マンよりも
できる人だなと思った。
そしてヴォクに笑顔をみせた彼女は
「なんてお呼びすればいいですか???」
呼び方なんてどうでもよかったし、
そこらのヲタと同じ扱いをされるのはあまり気持ちがいいものではなかったが、
それよりも、なんといってもしげまるぅ~がアタマから離れないので、
もうテキトーに、
ご主人様じゃなくて執事さんといってください
わけのわからん注文をするヴォク。
???
あー、オレもり君の執事みたいなもんだから。
やべー本名出しちまったwww
まあ、それはいいとして、
横にいるサラサラヘアーのスーツにメガネは大層うれしそうじゃないか。
来月の卒業について語っている。
そこは空気を読める営業のヴォク。
「記念にポラ撮ればいいじゃねーかよ」と一言。
鳩が豆鉄砲と食らったような顔になったウゼットは、
「いや、俺ここではそういうキャラじゃねーし」
何を言う、ウザさでは全国区とまで言われた男が、
ポラひとつ撮るのになにを格好つけているのか。
「じゃあ、オレが金をだしてやるから、撮れば」
「・・・(赤面)」
気持ちわるい。
「えー」とゆず。
「いや、俺はあまりここではポラはとったことがないんだ」
それがどうした。
じゃあ、ポラお願いします。
「はいぃ~ありがとうございますぅ~」
それからしばらくの間、
ヴォクとはなちゃんの会話に入ってくることなく、
一人でだまりこむウゼット。
表情は明らかにカオスとはまさにこのことだと言わんばかり。
どうした?
「いや、大丈夫です」
周りには、けいおん!の澪のマネをして、
レフティーのベースをメイドさんに見せびらかしているヲタ。
(ルイ紺スタに似てた)
早乙女アルトみたいな髪型をして女装をしているヤツ。
そりゃキモそうで、ウザそうなやつらがいっぱいいたが、
もう、ウゼットの目にはなにもはいっていなかったろうし、
すでにATフィールドを展開して、
完全に自分の世界に入っているようだった。
その横で、コーヒーをすするヴォク。
ウゼットの額には汗がにじんでいる。



時間は過ぎていくものの、
ウゼットは以前として、多くを語らず、
何かを思い出しては口元を緩めている。

客はまばらだったので、
ゆずちゃん以外の店員も接客にくるものの、
当然、やつの会話に気持ちがない。
まるで「オレに話しかけるな」と言わんばかり
人の振り見て我が振りなおせとはよく言ったものだ。
そして、澪マネのヲタルイちゃん(勝手に命名)が帰った後、
おもむろに近づいてくるゆずちゃん。
「しげまるぅ~今のうちに撮っちゃう??」

ロミジュリのシステムでは入り口で写真を撮るのだそうだ。
それはいいとして、
まだ心の準備ができていないみたいな表情をしていたが、
そんなお前は一生準備はできないだろう。
そそくさと入り口に向かうウゼット。
ポラとはいいつつ、デジカメで撮影ですか。
撮影スタート。
表情固いぜ。
笑ってねーし。
それがYOUのいうところのツンデレスタイルだと言うなら、
世界のツンデレという言葉に謝罪をしてほしいものだ。

写真を撮り終えて戻ってきたウゼットの顔は
すでに死んだ魚の目ではなかった。
戦慄の貴公子を呼ばれていたころの眼だ。。。
いやな予感がした。

それから、しばらくの間何を話していたかはおぼえていない。
ただ、ヴォクはウゼットさんの復活は喜んだ。
いま自分になくしているものを彼が取り戻していたかに見えていたから。
話された内容があまりにウザかったし、
何をはなしても、目を瞑り、口元を緩め、
ウンウンとうなずくばかり。
こいつ2004年に娘紺行ったときとなにも変わってねぇな。

そして、ゆずちゃんが写真を持ってきたその刹那。
ウゼットはスーパーウゼMAXへと変貌。
そこから、ウゼットの戦慄の夜会がスタートしたわけだ。

ヲタというのは結構体力というか精神力をつかうものだ。
推しの一挙手一投足に反応し気を放出する。
ヲタの気は瘴気みたいなものがあって、
充てられるとこっちまで疲れてくる。
今回はまさにそれだ。
かつて美貴ヲタだったころ、同等な力があったころなら、
まったく感じなかったろうが、
ウゼットよ、いま横に座っているのは、
ゴルフとパチンコくらいしかすることのない普通のサラリーマンですよ。

もう、めんどくさくなってきたから、
ここからは特にウザかったことを書く。
もうすぐゆずちゃんが誕生日らしかった。
当然、プレゼントでも買ってやれよというだろう。
何がほしい?
「えー四角いフライパンがほしいです」
フライパン???
「玉子焼きがうまく焼けなくって」
その横でウゼット、この世のものとはおもえないくらいのキモさで
ニヤけている。
おまえ、妄想してただろう
「いやぁ、丸いフライパンでうまく玉子焼きをやけなくて
四苦八苦しているさまをそうぞうしたら・・・www」
ドジっ娘萌えですか、わかります。

その横ではなちゃんが、今の彼女にたいしての
投資についての不満をいったりしている。
スイッチの入ったウゼットはそこから、
プレゼントとはみたいな講演を始める。
わかるよ、わかるぜおまえのいいたいことは。
昔なら一緒になって、同調してやれただろう。
だが、今のヴォクには痛すぎる。。。
・白のタキシードをきて薔薇の花束を持ってくるとか
・養うけど、支払うのは家賃と光熱費でいいのかとか
彼が言いたかったのは、
プレゼントを渡して、笑顔が見れればそれは
プライスレスなのだということだったように思う。
これでいいですか?オゼットさん。

写真を見ながら、
口元がゆるみすぎて、
コーヒーをこぼしたウゼット。

写真にメッセージを書いてもらい、
そのメッセージに萌え(適切な表現がみつからないのであえて使用)。

なあ、その写真写メで撮らせてくれよ。
「ふざけんな」
ポラの金をだしたのはオレだぜ。
いいじゃないか、プラウドにうpして、
いまくすぶってるヲタたちを勇気づけようじゃないか。
「全国にさらされるくらいなら、自分でかねだすわヽ(`Д´)ノ」
ということで却下。

そこからウゼットは、また多くを語ることなく、
話しかけてもいないのに、緩めた口元でウンウンとうなずき、
時折、遠い目をして、
「はぁ・・・オレも来月で卒業だぜ・・・」
いったい何を卒業するんですか?
人生をですか?

それから、店が混んできたので帰ることにしたヴォクたちは
おもむろにお会計をコールし、席を立とうとしたその刹那、

(う▽ぜ)つ  (なДり;)

握手を求めてきた。
あーあったなぁ・・・こんなシーンが。
これもあの殺意を覚えた2004年の11月だったか、
もしくは愛ちゃんがきれいになった発言をしていた旭川だったか。
あまりのキモさに蛇ににらまれてカエルのようになったヴォクは
黙って手をだすしかなかった。
がっちりと握り締められた手には変な意思のようなものが感じられた。
そして、
数年来の友人との再会を祝うかのようにガシッと肩を抱かれてた。
もう、言葉はいらない。満足だったんだろう。

帰り際にだしたポイントカードはもう少しでいっぱいになるところだった。
ずいぶん通ってたんじゃねーかよ。。。
「いやぁ・・・オレ旧店舗からきてるから」
それがどうした
ゆずちゃんの卒業まであと一ヶ月、
「このポイントカードが溜まると同時に卒業だなオレも・・・」
そうですね・・・
「いってらっしゃいませ、しげまる~」
これが常連さんの醍醐味なんだろう。
スペシャルを感じられる刻。
とりあえず、
「執事さんもいってらっしゃいませ~」
言ってもらう、いや、ヴォクのことはいい。
いまは、プレゼントのフライパンのことで頭がいっぱいの、
サラサラメガネに意識のすべてをむけてあげてほしい。

帰りの道すがら、
「いやぁ・・・このままかえりたくねぇなぁ・・・」
余韻に浸りたいのか、勘弁してくれ。。。
いや・・・ヴォクは明日仕事があるんで・・・
「このまま一人になったらさぁ・・・」
どうするって言うんだ、泣くとでもいうのか。
一人で泣いてくれ。
これ以上はヴォクのMPがもちそうにない。

「いやぁ・・・疲れたなぁ・・・」
そりゃあんだけテンションを上げてりゃ疲れるだろう。
「女なんかと付き合ったって疲れるだけだ。」
いま疲れたといったじゃないか、何が違うと言うのだ。
「癒され、満たされ、そして疲れる、いい疲れだ。」

そうだな、
ヲタをやってたころはとにかく疲れていた。
身体も、心も、そして財布の中身も。
ただそこには、心の充足があった。
それを言いたかったんだろう、ウゼットさん。

ウゼットは来月の卒業式まで札幌に通い続けることだろう。
そのキラキラと輝く目にはたしかに、
あのころの輝きがあったさ。

ヴォクがnariさんと呼ばれていたころも
こんなだったのかね?
表現は適切かどうかはわからないが、
元気をもらいましたよ。
明日からまた仕事をがんばろうと思う。

ヲタク産業はヲタを食いものにしているとか言われてるのを聞くことがある、
たしかにそれらの存在意義はよくわからないが、
間違いなく、ヴォクの目の前で一人の男が、
メイドとのコンタクトによって幸せになっている。
それだけで十分じゃないか。
世の中に無駄なものなんてないんだ。

ゆずさんが卒業式に恋INGを歌ってくれることを祈りつつ、
ヴォクはウゼットを宿泊先のホテルまで送って、
AVのDVDを買って家に帰った。     

(終)


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あとがき

ここまで読んでくれた方。ありがとうございます。長くてすんませんでした、書きなぐりなんで誤字も多いかもしれないです。ただウゼットのキモさがすこしでも伝わればうれしいです。やっぱり、レポみたいなものは箇条書きがかんたんでわかりやすくていいですね。たぶんもうこんなものを書くことはないと思います。一部誇張した表現もあるかもしれませんがほとんどノンフィクションです。いろいろな意味でウゼットさんお疲れ様でした。またメシでもいきましょう。あと、上から目線になっていますが、内容上そのほうがおもしろいかなーと思って書いたものですので、不快になった方がいらっしゃいましたらお詫びいたします。
コメント (2)
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