江戸ワードの見聞録、体験記

見たり、聞いたり、考えたり、やったりしたことを表現してゆきます

アメリカひじき

2009-11-15 12:57:46 | Weblog
マルチタレントの野坂昭如さんは、昭和42年(1967年)「火垂るの墓」と「アメリカひじき」の2著書で、直木賞を貰っている。
女優の壇ふみさんが、「火垂るの墓」を読んで、すごく感動したとの記事を見て、両作品が入っている文庫本を最近買って読んでみた。
なぜホタルを「蛍」とせず、「火垂る」と書き表わしたのか、まだ調べていないが、「アメリカひじき」の意味を知ったときは、驚いた。
終戦後、米軍は救援物資(主として食料)を飛行機から日本の地上に投下していた。その物資の中に缶に入ったヒジキらしきものが入っていたが、説明が英語で書かれていて、判らない。そこで海草のヒジキと同様に味付けして煮て食べてみたら、不味(まず)くて、とても食える代物ではなかった。英語の読める人に尋ねたら、紅茶の葉であったとのこと。それが本の題名であった。
最近はティーバッグを利用しているので紅茶の葉を眺めたことがないので、今度乾燥ヒジキと紅茶の葉を見比べてみよう。、

ネギトロのネギ抜き?

2009-11-07 18:09:26 | Weblog
先日、昼食を食べに近所のショッピングセンター内の回転寿司店へ。
近くに座った中年の女性が、「ネギトロをネギ抜きでお願いします」と寿司職人に注文していた。寿司職人は「では、トロですね」とは言わなかった。
薬味の葱(ねぎ)を入れないネギトロ巻きをその女性に渡していた。

ネギトロ巻きとか、ネギトロ丼のネギとは、野菜の葱(ねぎ)を指すのかどうか、気になってインターネットで調べたら、薬味として葱(ねぎ)は入れるが、別の意味のようである。
例えば  ネギトロのネギ - Yahoo!知恵袋によれば
「マグロの骨に付いている身をそぎ落とすことを「ねぎる」または「ねぎ取る」と言うことが語源になっているようです。 ですから、正確にはネギトロの「ネギ」は野菜でないことになります。 漉き取ったトロということで、野菜のねぎが入っていなくてもネギトロということです。」と。

「重箱の隅」というホームページ(バックナンバー1978)でも同様の説明が載っていた。 http://www.jubako.com/

注文した中年の女性の表現や寿司職人の対応は正しく、ネギトロのネギを野菜の葱(ねぎ)と思っていた私が誤解していたのだった。