MAXimp倶楽部

印象造形作家
泉プリティの創作記録
面白い夢と早くて不味
くて安い食事の話

金子国義と風水

2009年07月17日 | 燃えないゴミ
今年もお水取りにでかけます。10週年目です。
信心深いですって?とんでもない。

森へでかけて、空と地面を観察すると、
同じ木から落ちた種が芽吹いていたり、朽ちていたりします。
信仰や道徳以前に、そおいった秩序の中に人もまた従っていきていると感じます。

美人薄命。とか、そうじゃないとか。どっちも本当で。どっちも嘘。

政治を語らせたら、ブルーシート住まいのおじいさんだって
一過言。立派な意見をお持ちですよ。
ただ、おじいさんに発言力がないのは、単なる{運}のせい。

{運}のいい人は、なぜ自分が偉いのか。上手くいくのかを語り。
それを多くの人が拝聴してやり方に従おうとします。
■例えば、ポジティブシンキング教(笑い)
{運}のいい人は、聴衆の賛辞を浴びながら
上手くいかない人達について
なにひとつ整合性のある根拠もなく
軽蔑する信念をひそかに強めていきます。
※背筋が凍りつきそうね。

聴衆は、楽をして上手くやりたい一念で、
なにひとつ整合性のある根拠もなく
{運}のいい人の話を聴いてマネしようとします。
※差別と偏見が常識に昇格しちゃうんだね。

偉い人のマネをする。
結果からいって、無意味でしょう。
{運}なんて制御不能ですから。

死んだ気になれば何でもできる。そういう人がいますが、
死んだ気になってもできないことはできません。

兵士は戦争に勝つために戦って命を落としますが、
戦争に勝つわけではありません。

自殺も無くなりません。

となりのあの人の{好きなところ}と{嫌いなところ}
それぞれ10個書き出して、最期に好きと嫌いのラベルを
入れ替えてごらんなさい。どちらも、納得できる辻褄にであえますよ。

真実は、とってもばかばかしいけど。
千の努力よりもたった一個の運です。

自分を嫌う人に自分が擦り切れて無くなるほど気を使っても
好きになってはもらえません。今年の初詣。神様に祈った事柄は、
「他人の顔色伺わないで。意志が通せますように。」でした。
ちなみに、去年は「一日一回、うれし涙を流せますように。」でした。
社におわします神様にわたしの声が通じたかどうか。さだかではありません。

さて、本題へ
絵描きオタクの少女時代、金子国義の絵に衝撃を受けて、
たくさん模写をして、コスプレごっこをして、絵描きになった経緯もしりました。
彼は、いいおじさんに近い歳までニートでした。
親が心配をして、方位をとらせたそうです。西へ。
裕福なお家だったんでしょう。イギリスへいきました。
イギリスのカフェでなにげにナプキンに絵を描いてスカウトされて
画家としてごはんが食べられるようになったそうです。

若い世代に職がない。とか、
本人の努力不足。協調性が無いとか、{運}のいい人が、
もっともらしい言葉を使って、彼らを苛めます。
殺人行為です。しかも、足のつかない。性質の悪い。
若い人達に働いてもらわなきゃ自分が【楽】できなくなる【心配】ですか?
毒を吐くような説教する前に、そんなに頭よくて偉いなら、
自分も人も幸せになれるソリューションを提言してみなさいよ。

制御不能の{運}を拾いに、今年もお水取りに出かけるわたしです。
とりあえず、20代より30代。30代より40代。
なだらかながら、いや幼児期から比べたらチョモランマの登り調子です。