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ジュリエット

2011年06月03日 | Fの正味なんぼのもん

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5 月 4 日にツイッターでこうつぶやいた。


    通勤電車の中でアン・フォーティア「ジュリエット」上巻を読み始める。良著の予感。著者美人だしw





読了はなんと 5 月 24 日。 

それだけでも難儀したことが窺えるが。

翌日のつぶやきは‥


    アン・フォーティア著「ジュリエット上・下」、昨夜這うようにして読了。上巻の出だしはよかったのだが・・・ 

    ハーレクイン+陳腐なインディ。分量的に半分にできそう









ま、その通りの感想だった。

たしかに著者はものすごい美人だし。





Official website of Anne Fortier










上巻はよく出来ていると思う。





  わたしは死んでいたらしい。

  心臓が止まり息もしていなかった-世間の人から見れば、実際に死んでいたのだ。





と始まるプロローグ冒頭からワクワクさせる。

ウチはまずバレエありきだが、シェークスピアの 「 ロミオとジュリエット 」 をご存の方なら、あの場面ねと思い当たるだろう。

下巻最終部でそれは鮮やかに裏切られるのだが。




アンブロージョ・ロレンツェッティの絵画 「 善政の効果 」 細部を掲載し、謎を提示する導入もよい。

まぁこのドキュメンタリーチックな絵画の謎解きで騙された面は否定出来ない。

要するにジュリエットに関する新発見…みたいな衝撃のミステリーを想像してしまったのだ。

こんなトレイラーもあったし。






Video Trailer for JULIET by Anne Fortier













現代のアメリカ~イタリア/シエナと、1340 年のシエナでの出来事が交互に描かれる。

上巻ではそれなりにスピーディーだ。

特に 77P で主人公ジュリーの母が遺した原稿が、1340 年 ~ 1597 年まで年代別に並んだ時には、なにかとてつもない謎が

これから明らかにされようとしている‥とドキドキしたものだ。




上巻のラストでジュリーに “ R ” から手紙が届く頃には最高潮。

さぁどうなる?どうなる?と下巻に突入したのだが…



















下巻にいきなり始まったロマンスは、あぁこの小説は歴史、ミステリ、ロマンスの中で最後が重要なのだと知らされた。

宝探しにまつわる冒険譚も突込みどころ満載でどうにもこうにも。

実際のところ、上巻は 2 日で読み終わった。

下巻には 2 週間以上かかってしまったことになる。




それなりにヒットしている書籍だし、ハーレクイン的なロマンスという点ではよく出来たお話だろう。

著者独特の魅力的な言い回しなど、惹かれる点もあるのだが…

勝手に歴史ミステリみたいに捉えてしまったのがいけないのだと思う。




トップ写真やこの上の写真は各国で出版された同著の装丁各種。

これでもほんのひと握りだ。

著者の HP では多国語で飾られたたくさんのバージョンが見られる。

しかし女性が描かれている文中 3 冊の装丁が、もっとも内容にふさわしいように思う。




日本語版はもちろんトップ写真左上。

並べて気づいたが、上下巻に分かれているのは日本語訳だけ。

海外のはみな分厚い一冊ものである。

日本だと電車内など移動中に読まれることが多いからか、あまり厚い書籍は見かけないなぁ。




海外版の表紙には Roman と書かれているものも多い。

やや否定的な意見を書いてしまったが、ロマンスあふれる紳士淑女の皆さんはぜひお読みください。




















さて、ジュリエットつながりで・・・










明日 6 月 4 日は K-Ballet の 「 ロミオとジュリエット 」 である。

変則 K-Ballet ファンであるウチは御大のソワレではなく、浅川紫織ちゃん のジュリエットデビューであるマチネを観に行くのであ~る。

マチネだし 新国に続いて 出待ちでもしようかな~と思ってキャストをよく見たら、18 時からのソワレでロザライン役になっとるやないか!!

こりゃ舞台終わっても外には出てこないかなぁ。

それにしても大丈夫だろうか、K のロザラインはけっこう体力使う役だと思うが。

ま、オヤジの出待ちはどうでもよいので、紫織ちゃんには 13 時から 2 時間、ジュリエットとして生き、駆け抜けて欲しい。

頑張れ~









K-Ballet 「 ロミオとジュリエット 」 レポート














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