F & F嫁の “FFree World”

※PCでの閲覧を前提とした構成です。文字サイズは「大」推奨です 

牡蠣カレー

2012年01月16日 | FFree キッチン

F log










先日の F 嫁作 アホ・ソパ が美味しかったので土曜日に返礼。




ジャズ批評誌の頃からファンである漫画家の ラズウェル細木 さん。

食通としても知られるラズウェルさんの漫画に 「 酒のほそ道 」 というのがあります。

その特別編集版 “ 冬の酒編 ” に掲載されているのを見たのがカキカレーです。




ラズウェルさんの食といえば、最近は鰻オンリーという極端な ( =好ましい ) グルメ漫画 「 」 というのもあります。

どうしようもなく鰻が食べたくなる危険な漫画でありますが、たいへん魅力的です。













具材はもちろん牡蠣。

漫画のレシピを簡単に言えば、カレー作りに使う水のかわりに牡蠣の茹で汁を使用するというものです。

もちろん火を通した牡蠣は具材として最後に投入します。

別に具材として白ワインでソテーした牡蠣を使うというのも紹介されていました。

加熱用の牡蠣と生食用の牡蠣のダブル使いでいくことにしました。















さて再現 ( というほど F のは忠実じゃありませんが ) にあたって参考にさせていただいたのは、こちらのブログ です。

管理人様は 100 を超える量の料理漫画のレシピを実際に再現されています。

前説から材料、下ごしらえ、調理、感想まで、写真つきでひとつのレシピにつきかなりのボリュームで書かれています。



「 本がないならブログをお読み 」  再現料理のまとめリンク



料理漫画は大好きなのでアレもコレも見たことある料理が満載でたいへん楽しいブログです。




















GXR / GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO



生食用の牡蠣は兵庫・坂越産でした。

大ぶりな身が 6 つ入っていました。




さて、男の気まぐれ料理です。

牡蠣以外の具材はタマネギだけ使うことにしました。

タマネギをフードプロセッサで細かくし、ほとんど溶けるまで炒めます。




カレーに使う水量の熱湯で 加熱用牡蠣 を茹でます。

その茹で汁にクッタクタというかトロトロになったタマネギを入れて煮込みます。

茹で汁…と書くとなんですが、要するに牡蠣の旨いダシが抽出されているのです。




取り出した牡蠣は半分はそのまま粗熱を取り、もう半分は細かく刻んで鍋に入れます。

この時点ではカレーが入っていないので、牡蠣のよい香りが台所に漂います。

沸騰したらアクを取り、火を止めてカレールーを投入します。

しばらく弱火で煮込んで、最後に半分残した加熱用の牡蠣を入れて完成です。













兵庫県産の 生食用牡蠣 は塩水で洗ってペーパータオルで水気をよく取ります。

塩を振り片栗粉をまぶしてオリーブオイルで軽くソテーします。

カリッとした焼き目がついたら、白ワインをサッと振りかけフライパンに蓋をして完成です。

これは完成したカレーに入れてもいいのですが、せっかく香り高くできたので別盛りつけとしました。

ソテーに使った白ワインはフライパンからカレー鍋に投入しました。

付け合わせはなんとなく福神漬けが合わなそうだったので、先日 F 嫁が買ってきたオリーブを添えました。































GXR / GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO



完成しました。

F 嫁のカレーはハーフ盛りです。

ライスは皿の半分で残りにカレーが盛られているパターンです。




後方のカレーはタマネギがほとんど形なく、煮込まれた牡蠣だけがわかります。

帰宅した F 嫁はまずカレーとライスを口に運び大きく目を見開いた後、激しくうなずいてます。

どうやら美味しかったようです。

どれどれ、F もカメラから手を離して味わってみると…




いや~これは旨い。

牡蠣の出汁は偉大です。

辛口のルーがまろやかになり、カレーの味に負けない牡蠣の風味がそそります。

いやいや自分で作っていうのもなんですが、これはかなりの大成功といえるでしょう。





















GXR / GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO



続いて F 嫁はソテーされた牡蠣を食べました。

やはりう~んと唸っております。

んじゃ F も…




うわ~食卓が一気に磯の香りに包まれます。

表面の焼き目はカリッ、で噛むとジュワーと牡蠣のエキスが口いっぱいに広がります。

これだけでも旨いですが、牡蠣の溶け込んだカレーとライスと三位一体で食べると言葉がありません。

F 嫁はカレー屋レベルと褒めてくれましたが、SB ゴールデンカレー ( 辛口 ) を使っている時点でダメでしょう(笑























GXR / GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO



F のカレー盛りつけは全がけ派。

要するに皿一面にライスを敷き、真上からドバーとカレーをかけてライスを見えなくする派です。

これはカレーを作った翌日に、熱々のライスに再加熱しない冷めたカレーをかける習慣からだと思います。

じつはこれがいちばん好きなんですがねぇ。




それにしてもタマネギは目立ちませんな。

部分部分に小さな四角形が見えるような気がしますが、おそらくそれがタマネギです。




F は全がけ派なのでソテーした牡蠣は頂上にちょこんと 3 つ。

やはり旨いな~

















いつもカレーは強気で冷凍分も見越して 10 皿分程度仕込むのですが、この日はなぜか自信がなく

半分の 5 ~ 6 皿分しか作りませんでした。

お約束の翌日のカレーですが、どう見ても 1 皿分しかないので涙を飲んで F 嫁に譲りました。

多少煮詰まって濃くなってきたようなので、白ワインを少しだけ足して温めました。

日曜の昼に食べた F 嫁の感想は再び大絶賛でした。

少し残るかと思いましたが、皿は舐めたようにキレイになっておりました。

牡蠣の美味しい内にまた作りたいと思います。





















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8 コメント

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坂越牡蠣 (hirorin330)
2012-01-16 11:23:37
お見事!
実に美味しそうです!

おっと、その前に、
坂越(さこし)牡蠣をお使いいただき、
まことにありがとうございます。
兵庫連邦分離独立運動推進委員会会長として、
心よりお礼申し上げます。w

あまり知られていませんが、赤穂から岡山の日生(ひなせ)あたりも日本有数のカキの産地で、高品質の牡蠣が手に入ります。まあ、広島の続きと言えなくもない地域ですし。

にしても、地産地消品だと思っていたので、そちらにまで届いていたのは、ちょっと驚きでした。

牡蠣の出汁はやはり偉大ですね。
ソテーもとても美味しそうです。

私も作ってみようかなあ。

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牡蠣 (Hundemama)
2012-01-17 00:33:20
牡蠣のカレーってちょっと変わってますね。
数ヶ月前どうしても牡蠣フライが食べたくなって(旦那不在)、牡蠣を買ってきて自分で開けて(オイスターナイフが無かったのでちょっと苦戦)一人で大六個完食しました。
牡蠣フライ乗っけるってどうでしょう?カツカレーみたいな感じで。
返信する
初めまして。 (あんこ)
2012-01-18 21:19:39
こんばんは、某所にて細々とブログを更新している管理人・あんこと申します。
先日はわざわざご挨拶して下さり、誠にありがとうございます。
丁寧なご対応に、感謝です。

F様の料理と写真撮影の巧みさに、初見時は思わずすごい!と興奮いたしました。
F様のカキカレーも、F嫁様のアホ・ソバもプロかと見紛う程の見事さで、思わずご相伴したくなっちゃうほどでした;。
ソテーのカキとオリーブを盛り付けると、ただ単にカキカレーをかけただけのものよりもずっと味・見た目・アクセントがぐんと跳ね上がりそうですね。
私も早速、近日中に試させて頂きます(^^)。
返信する
hirorinさん、こんばんは!! (F)
2012-01-18 22:47:25
 
お褒めいただきありがとうございます。
牡蠣といえば‥との選択肢に失礼ながら兵庫はありませんでしたので最初は不思議に思いました。
考えてみれば同じ瀬戸内海、赤穂にしても日生にしても自前の海に自信を持っておられるのでしょうね。
坂越(さこし)と読むのですね。勉強になりました。
分離独立の際は牡蠣の自由貿易をどうぞよろしくお願いいたします(笑

漫画の主人公はワインを飲みながら調理し、生牡蠣をつまみ、ソテーしてはつまみで結局家族には身なしの牡蠣出汁カレーを食べさせることに。
F嫁と「なんだか西の方でもありそうな話だよね」と意見が一致しました。
出汁は文句なしに偉大ですが、やはり身あっての牡蠣カレー。
くれぐれもご注意くださいませ(爆


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Hundemama、こんばんは!! (F)
2012-01-18 22:52:26
 
う~んそれにしても旦那様はもったいないなぁ。
こんなに美味しいものが食べられないのは。
(お前は乳製品が‥と速攻ツッコまれそうですが)

カキフライは文句なく旨いし、カツカレーならぬカキフライカレーも間違いないところです。
ただこの牡蠣カレーは牡蠣の出汁でカレーを作るのがキモですからやはり茹で牡蠣じゃないとね。
シーフードカレーの一種なんでしょうけど、濃厚な牡蠣のエキスがカレーに独特の旨みを加えます。
チャンスがまたあったらぜひトライしてみてください。

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あんこさん、こんばんは!! (F)
2012-01-18 23:04:50

コメントどうもありがとうございます。
雑多なブログですが、お目通しいただき感謝します。
オリーブはF嫁のお下がり(笑)ですし、ソテーも生牡蠣の数が少なく苦肉の策でした。
あまりお褒めいただくとお恥ずかしいです。

手放しで賞賛されるべきは、あんこさんのブログです。
あの圧倒的な数の再現料理には本当に驚嘆しました。
もちろん個人的にブックマークさせていただき、時間のある時に端から見ていこうと思います。
自分が作った料理はあるかな~との興味もありました。
ざっと見た限りでは「きのう何食べた?」から一品作っておりました。

http://blog.goo.ne.jp/prinz83/e/83e053891e42384cd67cc30cb07ea3a3


お忙しいと思いますが今後も更新を楽しみにしております。
ありがとうございました。

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素晴らしい本格派! (genova1991)
2012-01-21 15:48:25
クィーンズ伊勢丹のレトルトコーナーに、牡蠣カレーが並んでいたものですから、つい(^_^;)
さすがFさんのは手の込んだ牡蠣カレーですね!!
美味しそうでうっとりしました。
トッピングは牡蠣フライでも良く合うでしょうね。
珊瑚礁でも牡蠣が中に入ったのと、牡蠣フライトッピングの2種類あったような微かな記憶があります。
でも、中に入れると、いいお出汁がでるので、お味がさぞや良くなることかと妄想中。

冬は牡蠣の季節。
いつだったか、オイスターバーのランチで、生牡蠣3個のうち2個は赤穂の辺りのものでした。すぐ近くのはずなのに大きさに大小があり、面白いなと思いました。
広島まで行かなくても牡蠣がとれるのだわと、その時に初めて知りました(^_^;)
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genovaさん、こんばんは!! (F)
2012-01-21 21:17:40
 
クィーンズ伊勢丹のレトルトの方が旨いと思いますよ(笑

牡蠣フライのトッピングももちろん美味しいでしょうけれど、ぜひ中にも取り込んでもらいたいですね。
珊瑚礁はgenovaさんのブログで時折拝見します。
絶対に出汁として使った方が美味しいと思います‥いや美味しいです(断言)

私も西の牡蠣は広島と思い込んでおりました。
そのうち関西圏が独立するといけませんので、今のうちに広島~赤穂~兵庫の牡蠣を食べつくしましょう!!
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