F & F嫁の “FFree World”

※PCでの閲覧を前提とした構成です。文字サイズは「大」推奨です 

LGB

2011年08月24日 | ミリヲタ


F log










現在、F の模型製作を邪魔しているフライトシムはこれだ。


A-10C WARTHOG


C は対地攻撃機の代名詞でもある A-10 をグラスコクピット化してアップデートした最新型だ。

元来ドッグファイトよりも対地攻撃マニアなので、新 PC 導入に合わせてソフトウェアを購入した次第。

ゲーム全体の雰囲気はこちらの 2 分半ほどの PV をご覧いただきたい。








DCS: A-10C Warthog at VETERANS-GAMING.COM







このゲームの特徴は、何といっても A-10C 単独機種のシムであるということ。

WW 2 のシム なら敵味方、戦闘機、爆撃機、雷撃機から偵察機まで、ありとあらゆる機種を飛ばせるのが常。

単機に特化していてゲームとしてのボリュームはいかがなものか。




それに対する解答は、ほとんど実機どおりの操作を可能にする ほどリアリティを追求したシムにするということだ。

購入したのはすべて英語音声だが 「 日本語簡易マニュアル 」 が付属している。

初心者でも手間なく空中から始められ、敵味方のマーカーも表示され、挙動も穏やかなアーケードモードについて、

日本語で解説する小冊子が付属している。




しかしこのゲームのキモはその先にある、超ハードなほんとうの意味でのフライトシムだ。

なにしろ 実機どおりの手順を踏まないとエンジンの始動すら出来ずハンガーから 1 mm も動かない のだ。

本気モードのマニュアルは英文 PDF で 600 ページ超という !!

ゲーム開発元の親会社が空軍に実機用のシミュレーターを納入したという実績があり、

コクピットにある無数のスイッチもほとんど可動=機能するらしい。




アーケードモードでマーベリック空対地ミサイルを地上目標にヒットさせ ( けっこう楽に当たる ) 悦に入っていたが、

それではこのゲームのさわりしか楽しんでいないことになる。

キャンペーン前のトレーニングミッションとして、離陸、航法からコミュニケーションまで事細かに練習させてくれるモードがある。

もちろん攻撃面も各武装ごとに攻撃の仕方を詳しく解説しながら教えてくれる。 英語だけど…





対地攻撃の武装としては空対地ミサイルよりも、GBU などのレーザー誘導爆弾 ( Laser Guided Bomb ) や、

慣性・GPS 誘導爆弾 ( JDAM ) などのいわゆるスマート爆弾が好きだ。

それらのトレーニングとして誘導爆弾クラスを受講してみよう。
















もちろん乗機は A-10C だ。

誘導爆弾のトレーニングは空中スタートで途中までオートパイロットなので爆撃練習に専念できる。


















翼下の武装はレーザー誘導爆弾の GBU-12 ( 主脚内側 2 発 ) と、慣性・GPS 誘導の JDAM GBU-38 ( 胴体下 2 発 ) である。

右翼端には自衛用のサイドワインダー AIM-9M も見える。 胴体が青いから訓練弾かな?





そして肝心要なのがいちばん手前、丸メガネの頭を持つ円筒形のポッド。

AN/AAQ-28 Litening AT ターゲッティングポッド である。

赤外線前方監視装置付の高性能カメラを持ち、同時にターゲットをレーザー照射して誘導爆弾を導くことができるスグレモノだ。





ゲームの開発者側がデモする LGB 爆撃の手順が YouTube にアップされている。 

それはこちら。







DCS A-10C Warthog - Basic Laser Guided Bomb Delivery



5 分半を費やして 2 発の レーザー誘導爆弾 ( LGB ) を投下する。

ターゲティングポッドで目標を選定/照射し、翼下パイロンから GBU-12 を選び、

武器プロファイルにてレーザー照射時間を設定する。

まさに実際の搭乗員が LGB を投じるのと同じ手順を踏むことになる。

いざ実戦 !!






















訓練区域は海沿いの滑走路。

X 状に交差した滑走路の端 4 ケ所に目標となる コンテナ が積まれている。


















LGB が 2 発。 JDAM が 2 発なのでちょうどよい。

A-10 売りの 30mm ガトリング砲の掃射はまた次の機会に…




















海沿いに通常の滑走路、その先ちょうどコクピットの真上に目標である X 状の滑走路がかすかに見えてきた。

















コクピットに 2 つある A-10 C の特徴でもある MFCD ( マルチファンクション・カラーディスプレイ ) 。

右側にはターゲティングポッドが撮影しているリアルタイムのビデオ画像が写っている。

ここから滑走路端のコンテナを選択してレーザー照射のためにポイントロックする。




と書くのは簡単だが…

右手でスティックを握り左手でキーボードを叩いてズームアップ/アウト、上下左右操作をして標的を探すのはけっこう難しい。

特にターゲットに最初の当たりをつける時が。 慣れないうちは何度も目標を通り越してしまったりした。

上の画像では上手くコンテナをターゲティングできている。





つづいて左側の MFCD で投下する兵器を選択する。

まずは LGB である GBU-12 を選ぶ。 ペイブウェイと呼ばれる精密誘導爆弾である。

CCRP モード ( いわゆる水平爆撃 ) にセットし、武器プロファイルを呼び出しオートレーザー、

HUD 下の 10 キーからレーザー照射時間を設定し、その都度 SAVE キーで設定を保存する。

















HUD 下方から垂直に伸び上がるターゲットのラインと、レティクル ( 照準環 ) から上に伸びる 2 本のラインが重なるように飛行する。

この写真では少し左にロールしてしまっている。

なかなかどうしてキッチリ水平飛行を維持するのも難しいものだ。

右側の MFCD の画像は、コンテナの直上近くでかなりアップに写っている。




その時、ターゲットライン上方から発車信号の小さな○ ( 赤 ← ) が下に向かって移動を始める。

LGB の投射が近いということだ。

移動が始まったら兵器発射キー ( MS SW FFB2 の設定ではスティックの 2 キー ) を親指の腹で押しっぱなしにしておく。




機体がターゲットに近づき、写真では 3 秒のカウントダウンタイマーが 0 になりレティクルと重なった瞬間にゴトンと音がした。

GBU-12 が自動的に投下されたのだ。

この爆弾が機体から離れる音がとっても好きなのだがちょっと変だろうか?

その瞬間 FFB が効いてくれるとなお良いのだが。


















投下した瞬間の機体、LGB、ターゲットの位置関係。



















下から機体を望む。

トップ写真も展張式の安定翼を開いて自由落下する GBU-12 Mk 82 500ポンド爆弾

この後、AN/AAQ-28 Litening AT ターゲッティングポッド からのレーザー照射の反射を先端のシーカーで捉え、

カナード翼を動かして進路を修正しつつターゲットに突入する。



















機体はほとんどターゲットの真上にさしかかり、AN/AAQ-28 Litening AT ターゲッティングポッド の 2 つの目が真下を向く。

















左翼のターゲティングポッドの視界を確保するため緩やかに左旋回。

MFCD の白い部分は第 4 パイロンの GBU-12 を投下済ということだ。

MFCD の画像はコンテナのほとんど真上からだ。

小さい L の文字が点滅し、レーザー照射中であることを示す。

画面右下ではヒットまでのカウントダウンが継続されている。

ターゲティングポッドからのレーザー照射はコンテナの天井に反射して GBU-12 の先端シーカーに確実に届いているのだ。






















その GBU-12 は垂直に近い角度でターゲットに突入しつつあった。 完璧軸線に乗ってるな~





















ターゲット視点で見た最終アプローチ。



















「 SPLASH !! 」  言ってみたかっただけ ww


















ヒットの瞬間は機上の MFCD からも確認できる。

ビデオゲーム的戦争と言われる所以であろう。













なんだかサクッとできているように書いているが、自機からのレーザー照射を当てて LGB をぶち込めるようになるまで、

3 日もかかってしまっている。 まぁ英語がさっぱりということもあるのだか…

A-10 は単座で WSO がいない。 操縦も攻撃も自分ひとりでやらなければならないから忙しいのだ。




まず英語の解説がなんと言っているのか解読作業に時間がかかる。

その後は手際よく各種の設定ができるまで練習、練習、また練習。

その間、模型製作の手が止まるのもやむを得ないことといえよう w




この後、JDAM の訓練もあるのだが、長くなり過ぎたので また次の機会に

 























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6 コメント

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ぉおー (AP1)
2011-08-24 00:51:40
Lockonもなかなか良く出来たシムだと思っていましたが、こいつぁ更に上の上を行くシムですねぇ。
自分も欲しくなりますが、今は我慢!ですねw

>この爆弾が機体から離れる音がとっても好きなのだがちょっと変だろうか?
凄くよくわかりますww
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もしかして (あいろん)
2011-08-24 05:45:28
危険なお誘いのような気がするのは気のせいでしょうか?
返信する
AP-1 くん、こんばんは!! (F)
2011-08-25 20:22:40
 
LOMACでも数種類の機体は操れたよね。
A-10Cに特化している分だけ、作り込みには気合が入っていると思われます。
航法などから細かくやり込んでいくと、キリがないほどですね。
はやく思いっきりいろいろなことができる状況になるとイイね。


>凄くよくわかりますww

おお~ありがとう。
こんなおかしな事に反応してくれる人がひとりでもいると心強いです。
実際のパイロットはショックはあっても音は聞こえないんじゃないかなぁ。
となるとPCゲーマーだけだね、あの音を楽しめるのは。

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あいろんさん、こんばんは!! (F)
2011-08-25 20:24:51

いいえ気のせいではありませんw
マルチの空でお待ちしておりますわ(笑

ホントに楽しいですよ。

あいろんさんのPCスペックならまったく問題ないように思います。
あ、女医棒は必須ですけど。
 
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あらぁ (Maximum)
2011-08-25 22:06:42
こりゃぁ、ダメですねぇ。
こんなのやってたら、模型なんかどっかに吹っ飛んじゃいますね(笑)。

こちらのログを拝見したら、SHSで買ってきたレジンのLGBを組んでみたくなりました。
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Maximumさん、こんばんは!! (F)
2011-08-25 22:50:51
 
そーなんです。
最初はアーケードモードでサクッと遊ぶつもりだったんです。
つい本当の手順はどうなんだろう‥と思ったのが運の尽きです。
始めたばかりですが本当に奥が深いゲームです。
でも途中まで進んだキットがかわいそうなので模型も頑張らないと。


GBUのキットはプラモ搭載用だと1/48、1/32あたりでしょうか。
夏休みの工作に紙とバルサで1/6くらいで作ったら先生に怒られるでしょうか(爆

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