F log
土曜日の午後、高速道路を走っていた。
突然前方にハザードランプ。
ああ、なんてこった。事故渋滞である。
オンボロナビが反応する前。ホヤホヤの事故だ。
交通情報を聞こうとFMのスイッチを押した・・・つもりだったが隣りのテレビボタンだった。
F のクルマはテレビが見られるが停車中に限る。
要するにパーキングブレーキが動作していないと画面が写らないのだ。
音声だけは聞こえる。
聞こえてきたのはなんと「眠れる森の美女」GPDD。ピアノの伴奏版である。
慌てて左足でパーキングブレーキを踏んで映像を写す。
NHK教育テレビで昨年放映されたマニュエル・ルグリ先生の「スーパーバレエレッスン」再放送だった。
どうせノロノロ動く渋滞だし、
絵は見られずともピアノの伴奏だけでも聴ければいいか
と思った。
甘かった。
本放送の時は見ることが出来なかったが・・・
ルグリ先生のレッスンは時間の8割が先生の喋くりだった
ピアノの音などほとんど長続きしない。
当たり前だがフランス語なのでちんぷんかんぷん
帰宅後確認すると、生徒はともにカドリーユのエレオノーレ・ゲリノーちゃんとファビアン・レヴィヨンくん。
ルグリ先生、やはり男性には厳しく、
ファビア~ン(アクセントは“ア”)!!!! ノン、ノン、ノン!!!!
と、甲高い声でまくし立て、すぐに踊りを中断させる。
喋っていることはほとんど分からないが、サンク とか アン・ドゥオール らしき単語が聞き取れる。
ノロノロ進むいやらしい渋滞で、テレビ画面を見ることがほとんど出来ない。
たまに停車して10秒ほど映る場合があるが、ルグリ先生のお手本はさすがにキレイ。
が、お手本中も喋りっぱなしである。
Élégance(優美)だよ、ファビア~ン!! Arrogance(尊大)ではなく!!
ダジャレまで・・・熱い漢だ!! ルグリ先生!!
ルグリ先生の スーパーフランス語レッスン が終わる頃、現場(幸い軽い事故)を通り過ぎた。
昨年左肩を骨折して以来、バレエレッスンはお休みしたままである。
正確には一度復帰したのだが、無理して再び痛めた(泣)
仕事の都合でリハビリをサボリにサボっているので、良くなろうはずもない。
やっとアン・オーは出来るようになったが、まだまだポール・ド・ブラは覚束ない。
ア・ラ・スゴンドに降ろすときが特に痛い
暖かくなる頃にはもう少し動くようになるだろう。
それよりお休みしている間に溜め込んだ体脂肪をどうにかしないとな