◇ アメリカ向けはいぜん堅調 = 財務省は20日、1月の貿易統計を発表した。それによると、輸出は5兆5700億円で前年比8.4%の減少。輸入は6兆9900億円で0.6%の減少だった。この結果、貿易収支は1兆4200億円の赤字となっている。輸出は2か月連続の減少、輸入は10か月ぶりの減少。収支の赤字は4か月連続だった。
特に目立ったのは、中国向けの輸出が予想以上に減少したこと。輸出額は9581億円で、前年比では17.4%も減っている。12月も7.0%減少しており、中国向け輸出の変調が際立つ形となった。品目では電子回路等の機械、半導体製造装置などが激減している。これは米中貿易戦争の影響もあって、中国のIT関連生産が落ち込んだ結果だと考えられる。
中国経済の不振は、東南アジア諸国にも波及してきたようだ。このため1月は、アジア向けの輸出も13.1%減少した。タイやフィリピンなどの諸国が日本から部品などを輸入し、組み立てて中国に輸出する工程が細ってきたためだろう。またEU向けの輸出も、前年比2.5%減少した。EU経済も、このところ低調になってきている。
そうしたなかで、アメリカ向けの輸出は堅調を持続した。1月の輸出額は1兆1400億円。前年比で6.8%増加した。増加は4か月連続。このように1月の輸出は、海外各地域の景気動向を如実に反映したものとなっている。日本企業の業績もアメリカ向けの輸出が多い企業と中国向けの比重が高い企業で、二極化する傾向になっている。
≪21日の日経平均 = 上げ +32.74円≫
≪22日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
特に目立ったのは、中国向けの輸出が予想以上に減少したこと。輸出額は9581億円で、前年比では17.4%も減っている。12月も7.0%減少しており、中国向け輸出の変調が際立つ形となった。品目では電子回路等の機械、半導体製造装置などが激減している。これは米中貿易戦争の影響もあって、中国のIT関連生産が落ち込んだ結果だと考えられる。
中国経済の不振は、東南アジア諸国にも波及してきたようだ。このため1月は、アジア向けの輸出も13.1%減少した。タイやフィリピンなどの諸国が日本から部品などを輸入し、組み立てて中国に輸出する工程が細ってきたためだろう。またEU向けの輸出も、前年比2.5%減少した。EU経済も、このところ低調になってきている。
そうしたなかで、アメリカ向けの輸出は堅調を持続した。1月の輸出額は1兆1400億円。前年比で6.8%増加した。増加は4か月連続。このように1月の輸出は、海外各地域の景気動向を如実に反映したものとなっている。日本企業の業績もアメリカ向けの輸出が多い企業と中国向けの比重が高い企業で、二極化する傾向になっている。
≪21日の日経平均 = 上げ +32.74円≫
≪22日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
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