経済なんでも研究会

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今週のポイント

2017-12-25 07:39:22 | 株価
◇ 最後のジャンプはあるのか = 例年ならクリスマス休暇で静かになるこの時期だが、ことしの市場は騒がしかった。トランプ大統領の超大型減税法案が、やっと議会で可決されたからである。このためダウ平均は先週102ドルの値上がり。史上最高値の更新は途切れない。この勢いに押されて、日経平均も先週は350円の値上がりとなった。

ダウ平均は2万5000ドルの大台まで、あと250ドル。日経平均も2万3000円の大台まで、あと100円に迫っている。17年最後の1週間で、この大記録を達成できるのかどうか。世界同時好況の枠組みは崩れていないから、最後のジャンプを期待する声は強い。ただし月に叢雲、阻害要因もないではない。

まず市場は、トランプ減税を完全に織り込み済みという見方。成立後はむしろ買い材料がなくなり、株価は上がりにくい。何か来年に向けての新しい材料が欲しいという感じが濃くなっているのは確かだ。もう1つは、ビットコインの相場急落。今月18日には1万9511ドルの新高値を付けたが、そこから5割近くも下落した。仮想通貨という未知の領域だけに、その影響も未知数。年を越して下がり続ければ、問題は実体経済の世界にも拡大するだろう。

今週は26日に、11月の労働力調査、家計調査、消費者物価、企業向けサービス価格。28日に、11月の鉱工業生産と商業動態統計。アメリカでは27日に、12月のカンファレンス・ボード消費者信頼感指数。なお29日は大納会。

      ≪25日の日経平均は? 予想 = 下げ


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