◇ 1-3月期の成長率がプラス1.6%に = 内閣府の発表によると、ことし1-3月期の実質GDP成長率は年率でプラス1.6%だった。3四半期ぶりにプラス成長に戻っている。内容をみると、いずれも年率換算で個人消費が2.4%の増加、企業の設備投資は3.8%の増加。コロナ規制が徐々に緩和されたことと、半導体などの供給が回復したことが主たる原因だ。ただし輸出が15.6%も減少したことが、大いに気がかりな点となっている。
これで主要国の1-3月期GDP速報が出揃った。成長率の高い順に並べてみると、中国がプラス4.5%、日本がプラス1.6%、アメリカがプラス1.1%、EUがプラス0.3%となっている。ただし、このなかでアメリカは前期のプラス2.6%から悪化、EUはきわめてわずかな改善にとどまった。中国と日本だけが、まずまずの改善ぶりを示している。アメリカとEUでは規制解除の効果が一巡してしまったが、中国と日本はようやく効果が出始めたところだと言えるだろう。
アメリカではインフレ傾向が収まらず、FRBの引き締め政策が続いて、景気後退の恐れが深まっている。このため成長率は縮小の傾向。EUも引き締め政策を継続しているので、成長率の改善はきわめて小幅にとどまった。一方、中国はゼロ・コロナを目指した規制が厳しかっただけに、その反動で成長率が大きく改善した。日本の規制は中国ほど厳しくなかったので、改善も中国よりは緩やかとなった。
このような状況だから、日本の‟健闘”が目立ってくる。そこに外国人投資家が着目して、日経平均を1年8か月ぶりに3万円台に押し上げた。だが日本の成績は「比較すれば、やや良」という状態。あと半年もすれば、コロナ規制解除の効果ははげ落ちる。そのとき海外の景気が悪化していると、成長率はまた水面下に沈むかもしれない。そういう意味で、1-3月期に輸出が急減したことを心配するわけだ。
≪18日の日経平均 = 上げ +480.34円≫
≪19日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
これで主要国の1-3月期GDP速報が出揃った。成長率の高い順に並べてみると、中国がプラス4.5%、日本がプラス1.6%、アメリカがプラス1.1%、EUがプラス0.3%となっている。ただし、このなかでアメリカは前期のプラス2.6%から悪化、EUはきわめてわずかな改善にとどまった。中国と日本だけが、まずまずの改善ぶりを示している。アメリカとEUでは規制解除の効果が一巡してしまったが、中国と日本はようやく効果が出始めたところだと言えるだろう。
アメリカではインフレ傾向が収まらず、FRBの引き締め政策が続いて、景気後退の恐れが深まっている。このため成長率は縮小の傾向。EUも引き締め政策を継続しているので、成長率の改善はきわめて小幅にとどまった。一方、中国はゼロ・コロナを目指した規制が厳しかっただけに、その反動で成長率が大きく改善した。日本の規制は中国ほど厳しくなかったので、改善も中国よりは緩やかとなった。
このような状況だから、日本の‟健闘”が目立ってくる。そこに外国人投資家が着目して、日経平均を1年8か月ぶりに3万円台に押し上げた。だが日本の成績は「比較すれば、やや良」という状態。あと半年もすれば、コロナ規制解除の効果ははげ落ちる。そのとき海外の景気が悪化していると、成長率はまた水面下に沈むかもしれない。そういう意味で、1-3月期に輸出が急減したことを心配するわけだ。
≪18日の日経平均 = 上げ +480.34円≫
≪19日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
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