◇ 上昇する要因が集中してきた = 原油の国際価格が、また上昇軌道に乗ってきた。ニューヨーク商品取引所のWTI(テキサス産軽質油)先物相場をみると、今週は1バレル=120ドルに迫る勢い。ことし1月の安値83ドルから、上下動を繰り返しながらも着実に上向いている。特に最近は価格を押し上げる要因が重なり合ってきたため、専門家の間では08年の最高値145ドルまで行くのではないかという観測さえ出始めた。
価格を上昇させる供給サイドの要因は3つ。アメリカやEUが、ロシア産の原油や天然ガスの禁輸方針を打ち出したこと。またOPEC(石油輸出国機構)とロシアなどの産油国が、大幅な増産には応じないこと。さらにアメリカのシェール生産が、環境規制などの影響で急激には伸びないこと。こうした結果、アメリカの原油在庫は、最近8年ぶりの低水準に落ち込んだ。
需要サイドの要因は4つ。まずコロナ規制の解除で、各国の経済活動が正常化しつつあること。特に中国の規制解除で、燃料の消費が急拡大する。また北半球では、夏のドライブ需要が増加する。さらにウクライナ戦争が長期化しそうなこと。そこへ投機資金が、原油市場に流入している。株式や債券市場が頭打ちの状態で、資金が商品市場に移動しやすい。
こうした需給両面からの圧力で、原油価格は上がりやすくなっている。どこまで上がるか正確には予測しがたいが、当分は上昇し続けるだろう。日本の輸入価格も上昇し、それだけ購買力が産油国に流出する。物価は上がり、景気にとっては重しになる。政府は補助金で、ガソリンの高騰を抑えるだけ。日銀も打つ手がない。やっぱり、この際は原発の再稼働に頼るしかないのではないか。
≪1日の日経平均 = 上げ +178.09円≫
≪2日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
価格を上昇させる供給サイドの要因は3つ。アメリカやEUが、ロシア産の原油や天然ガスの禁輸方針を打ち出したこと。またOPEC(石油輸出国機構)とロシアなどの産油国が、大幅な増産には応じないこと。さらにアメリカのシェール生産が、環境規制などの影響で急激には伸びないこと。こうした結果、アメリカの原油在庫は、最近8年ぶりの低水準に落ち込んだ。
需要サイドの要因は4つ。まずコロナ規制の解除で、各国の経済活動が正常化しつつあること。特に中国の規制解除で、燃料の消費が急拡大する。また北半球では、夏のドライブ需要が増加する。さらにウクライナ戦争が長期化しそうなこと。そこへ投機資金が、原油市場に流入している。株式や債券市場が頭打ちの状態で、資金が商品市場に移動しやすい。
こうした需給両面からの圧力で、原油価格は上がりやすくなっている。どこまで上がるか正確には予測しがたいが、当分は上昇し続けるだろう。日本の輸入価格も上昇し、それだけ購買力が産油国に流出する。物価は上がり、景気にとっては重しになる。政府は補助金で、ガソリンの高騰を抑えるだけ。日銀も打つ手がない。やっぱり、この際は原発の再稼働に頼るしかないのではないか。
≪1日の日経平均 = 上げ +178.09円≫
≪2日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
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