◇ 悪材料で上げ、好材料で下げ = ダウ平均は先週313ドルの値下がり。市場には、また奇妙な現象が出現した。民間の調査会社が2日「5月の雇用状況は芳しくない」という予測を発表すると、株価は435ドルも上昇。労働省が3日「5月の雇用は予想以上に好調」という統計を発表すると、株価は349ドル下げた。株価は悪材料を好感して上げ、好材料は嫌気して下げたことになる。景気がよければFRBによる金融引き締めが加速され、悪ければ手心が加えられると考えたためだ。
日経平均は先週980円の値上がり。ニューヨークが下げたにもかかわらず、大きく上げた。終り値は4月上旬以来の2万7700円台に戻している。中国で上海市などの都市封鎖が解除されたこと、それに外国人観光客の受け入れ再開が決まったことが、買いの材料になっている。このところ目立っている出遅れ株の物色も、大きく貢献した。
ニューヨーク市場の奇妙な現象は、もう少し続くかもしれない。しかしマクロの経済指標ならともかく、実際に企業の業績見通しが悪化すれば、そんなことは言っていられないだろう。一方、東京市場の出遅れ感は薄れてきた。次の目標は2万8000円台の回復だが、意外に手間取る可能性もないではない。原油高が、やはり重しになっている。
今週は7日に、4月の家計調査、毎月勤労統計、景気動向指数。8日に、1-3月期のGDP確定値、5月の景気ウオッチャー調査。10日に、5月の企業物価。アメリカでは7日に、4月の貿易統計。10日に、5月の消費者物価、6月のミシガン大学・消費者信頼感指数。また中国が9日に、5月の貿易統計。10日に、5月の消費者物価と生産者物価を発表する。
≪6日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
日経平均は先週980円の値上がり。ニューヨークが下げたにもかかわらず、大きく上げた。終り値は4月上旬以来の2万7700円台に戻している。中国で上海市などの都市封鎖が解除されたこと、それに外国人観光客の受け入れ再開が決まったことが、買いの材料になっている。このところ目立っている出遅れ株の物色も、大きく貢献した。
ニューヨーク市場の奇妙な現象は、もう少し続くかもしれない。しかしマクロの経済指標ならともかく、実際に企業の業績見通しが悪化すれば、そんなことは言っていられないだろう。一方、東京市場の出遅れ感は薄れてきた。次の目標は2万8000円台の回復だが、意外に手間取る可能性もないではない。原油高が、やはり重しになっている。
今週は7日に、4月の家計調査、毎月勤労統計、景気動向指数。8日に、1-3月期のGDP確定値、5月の景気ウオッチャー調査。10日に、5月の企業物価。アメリカでは7日に、4月の貿易統計。10日に、5月の消費者物価、6月のミシガン大学・消費者信頼感指数。また中国が9日に、5月の貿易統計。10日に、5月の消費者物価と生産者物価を発表する。
≪6日の日経平均は? 予想 = 下げ≫