経済なんでも研究会

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トランプ・ファーストの 一般教書

2019-02-08 08:19:11 | トランプ
◇ なぜ感動性に欠けたのか = アメリカの大統領は、年に1回だけ議会で演説することができる。それが一般教書演説、わが国でいう施政方針演説だ。だから5日に行われたトランプ大統領の演説にも、世界中が注目した。しかし予想を超える内容は全く発信されず、聞く人々に感銘を与えた様子もない。その理由は、この演説が“トランプ・ファースト”に終始してしまったからに他ならない。

「米朝首脳会談を今月末にベトナムで行う」という発信はあった。しかし、このニュースは数日前から漏れていたし、トランプ大統領が自身の功績を自慢するためのイベントであることは見え見えだった。たしかに北朝鮮はこの15か月間、ミサイル発射や核実験を自粛した。それをトランプ氏が自慢するのはいいが、拉致問題にも人権問題にも触れなかったのはいかがなものか。

目の前に並んだ与野党議員に対しては、何度も“結束”を呼びかけた。結束して予算を通してほしいという、強い要請である。だが予算成立のネックとなっているメキシコ国境のカベ建設は、いぜんとして譲らない。これでは民主党も、姿勢を軟化させるはずがない。来週15日には、政府機関の一部閉鎖が再現する危険性を減らすこともできなかった。

アメリカ大統領の演説で名高いのは、ケネディ大統領が行った1961年の就任演説である。東西冷戦による国際緊張が高まっていた当時、ケネディ大統領は国民に団結を訴え「国が国民のために何をしうるかではなく、国民が国のために何をしうるかを考えて欲しい」と結んだ。この演説は格調高く国民に訴えたが、今回のトランプ演説は来年の大統領選挙だけを意識した“トランプ・ファースト”に終わってしまっている。

       ≪7日の日経平均 = 下げ -122.78円≫

       ≪8日の日経平均は? 予想 = 下げ≫


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