人生で何本映画がみれるか その5「フルメタルジャケット」

「2001年宇宙の旅」と同じくスタンリー・キューブリック監督でベトナム戦争を題材にした作品。

教官にものすごい罵声を浴びせさせながら、戦争マシンになる為の地獄の猛訓練を受ける前半、訓練を終え、兵士としてベトナムで実際に地獄を味わう後半の2部構成のようだ。

温厚そうだった主人公が地獄のような訓練の中で、落ちこぼれだった親友をけなすようになり、そして戦場での狂気的な状況で冷徹な人間に変貌してしまう・・・。戦争によって人間が狂気をおび、冷徹になっていく様がうまく表現されていると思う。実際にこのような地獄なのだろう・・・戦争、人が殺しあうという状況は本当に恐ろしいものだと実感させられた。

様々なベトナム戦争を描いた映画があるがこれが個人的には一番好きな作品、キューブリックの作品の中でも自分の中の上位に入る作品。キューブリック作品は難解な内容の作品が多いがこの作品ははそういうのが薄いようなので当時中学生の自分でも普通に楽しめました。

それにしてもキューブリック監督は音楽センスも抜群だと思う、ローリングストーンズが歌う、エンディングテーマの『黒くぬれ！』はローリングストーンズの曲の中で一番好きな曲！すごくいい！