DEATH FROM BAOBAB 2(その51から)
「REVELATIONシリーズNo.二桁で、今回はNo.10」
(※No.9 BOLD ‘SPEAK OUT’ LPは未所持)
CHAIN OF STRENGTH ‘TRUE TILL DEATH’ 7”EP REVELATION RECORDS REVELATION: 10
(前回からの続き。
シンイチロウ、気狂いピエロ団に引っ捕えられ、
団の3人が乗る車で移動)
Shin-Ichirou「目隠しされて車に乗せられて、
1時間位は走っただろうか。
カー・コンポでは、
ずっとCRUDE S.S. ‘THE SYSTEM YOU HATE…’ らしいCDを流しやがって。
CRUDE S.S. ‘THE SYSTEM YOU HATE…IS THE SYSTEM YOU SUPPORT’
LOST & FOUND RECORDS LF 046/CD
これじゃ、外の音や状況が全然わからない。
どこ方面に向かって走ってるんだか。
ピエロ団のこの無表情の3人も、
CRUDE S.S.を聴いて楽しんでいるようには思えない。
ただ単に、
部外者に行き先を知られないように
音を大にして車内に放出しているようにしか考えられない。
なんだ、突然止まったか。
目的地に着いたということか?」
ピエロ団1「おい、ここで降ろせ!」
ピエロ団3「へい!
おい、降りろ!」
Shin-Ichirou「こっちは目隠しされて周りが見えない。
その辺を理解してから物事喋ったらどうだ」
ピエロ団3「なんだ、こいつ!
生意気な口を聞きやがって!
おらっ!」
ピエロ団2「何してんだっ!
だからお前は下っ端だって言われるんだよ!」
ピエロ団1「ボスの言いつけで、
これから団の一員になるかもしれない相手だ!
調子に乗って傷ものにでもしたら、
お前がどうなるかわからねぇんだぞ!
その辺を忘れねぇで行動しろよ!」
ピエロ団3「、、、へい、、、わかりやした!、、、
(こいつのせいだ、、、けっ!、、、)」
ピエロ団2「両足もロープで縛って、
そっちに放り込んでおけ」
ピエロ団3「へい!」
(、、、ギイ〜〜ッ!、、、)
Shin-Ichirou「なんだ?
重たい扉が開くような音、
ここは一体、、、?」
ピエロ団3「これくらい固く縛れば取れないだろう。
おい!
しばらくそこで大人しくしてろ!」
(、、、ギイ〜〜ッ!、、、バタ〜ンッ!、、、)
Shin-Ichirou「この匂いは?
米殻か?
てことは、隣町かどこかの米穀倉庫!
車で約1時間の範囲内。
この時期に空の倉庫ってことは、
古くて使われていない、
おそらく人目につかない場所を選んでるのだろう。
この目隠しさえ取れたら、
暗さには目も慣れてくるのだがな。
両手両足に縛られたロープは解けそうにないとしても、
目隠しは、そうだ、
地面の何かにこの厚そうな布を引っ掛ければ、
意外と取れるかもしれない!
ファイバッ公園に来ていたピエロ団は、
見た感じ4人だった。
それにマーを入れて5人てことになるのか。
さっきの車には3人が乗ってたから、
あとマーともう1人が違う車で移動したってことか。
この倉庫は、
おそらく団がこういう良からぬことに使う場所として、
うってつけの条件が揃っているのだろう。
俺たちをバラバラに解体して、
なんだ ‘神聖なる’ なんて表現を使ってたな。
入団させて、何をさせようってんだ?
もしかして?
前にショップ・ハンダで、
ピエロ団は麻薬栽培に力を入れていると聞いたことがある。
てことは、俺たちをその労働力にしようってわけか?
目隠しが、少し下にずれてきたぞ!
噂では、
麻薬20kgが8,000万円相当で取引されてるらしい。
てことは、ピエロ団がどこかのマフィアとも繋がっていると考えた方が良さそうだ。
取れた!
絵に描いたような、真っ暗闇だ。
目が慣れるまでに、
誰か来ないでほしいところだが」
(、、、続く、、、)
では、Cheers!