『ミート・ミーンズ・マーダー』 / MEAT MEANS MURDER
その工場では、パック加工して見た目の良いものばかり大量生産している/
人々に知られずに惨殺された動物たち、そして‘MEAT’と読める表示/
Pork、Ham、Veal(子牛の肉)、Beefなどと見せかけの名前の下に隠れて/
見方は見方、一生は一生、今日忘れ去られてしまった信念/
そして毎日流れ作業でこの道化芝居を楽しんでいる/
仕事台でかたづけるために肛門へ向けて発砲する/
しかもいまだに彼らは列となりそれを眺められていられるだけなのだ/
シチュー用に手足を切る/
山のように積み上げられた死体/
冷蔵庫に埋もれた中から持ってきた汁のしたたる物体/
さてお前たちはその汁が血だということを見たことがあるか/
切られたばかりののどから流れ出る血の川/
若い心臓からの血、血管からの血/
お前たちの血も動物たちと同じなんだ/
今お前たちは食卓につきそこで座って食べるが空腹感を満たすことは絶対にできない/
殺したことを考えないということは殺菌した皿を食卓に出すということになるからだ/
お前たちの脳は死んでいる、動物はフライするためにあるのか、焼くためにあるのか/
お前たちはアザラシのことを嘆く、クジラの虐殺に心を痛める/
だが陸上で生活するか水中で生活するかという違いが本当の問題なのか/
お前たちは確かに毛皮のコートを着なかった、ミンクに対して残酷だと考えるからだ/
では牛や豚や羊についてはどうなんだ、彼ら動物たちのことを考えないのか?/
お前たちが生まれた日からお前たちはそれらのことを結びつけて悲しい、とは誰一人として言葉にしない/
しかしいまだ彼ら動物たちは列となり眺められている/
シチュー用に手足を切る/
山のように積み上げられた死体/
冷蔵庫に埋もれた中から持ってきた汁のしたたる物体/
さてお前たちはその汁が血だということを知っているか/
切られたばかりののどから流れ出る血の川/
お前たちの血、動物たちの血、いったいどこが違うというんだ、同じではないのか/