GET BACK THE DISCARDED ARROW 13(その171から)
(夜。タダヒロの部屋。
タダヒロ、ケンジ、エミリ)
Tadahiro「、、、かくかくしかじか、、、
だから〜、そういうわけで、
エミリ、このとおり!
水着姿を少しばかり
披露してやってはくれないか?」
Emily「ちょっとタダヒロ〜、
あんた冗談は顔だけにしなさいよ!
まったくそんな真剣な眼で、
何が ‘少しばかり披露してくれ’ なのよ〜!
自分が何を言ってるのかわかってんの?
このジョッキで殴るわよ!」
Kenzi「エミリよ、
ここは俺からも頼みたいんだが、、、」
Emily「ケンジまで!
もう〜っ、あんたたち、
いつからセクハラ親父予備軍になったのよ〜っ!
ちょっと前にテレビ・コマーシャルで
‘♪仕事さ〜がし〜は ディスインディード!’
ってのでビキニ女優さんが目立ったからって、
あんたたちまでそんなこと言わない!」
Tadahiro「だから〜、
ここまでの経緯として、
複雑な事柄がいろいろと絡んでいてだな〜」
Kenzi「そうそう。
酒を飲んでない俺たちまで、
酔っ払いの巻き添えを食らったわ〜け〜!」
Tadahiro「ハジメも次の日には忘れるだろうと思ってたんだが、
しっかりと覚えてやがって、
いつ撮影できるかよ?
なんて聞いてくるんだよな!」
Emily「そんなアホなやつ、
無視しちゃえばいいじゃないのよ〜!」
Kenzi「それが出来ないからこうして非常に困ってる、
わかってくれよ〜!」
Tadahiro「そうだ!
エミリ、
最近欲しいレコードとかあるか?」
Kenzi「あ、バカ!
お前、また、、、」
Emily「レコード?
そうねぇ〜、
最近はノイズ・コアに凝ってるから、
GAIの ‘EXTERMINATION’ ソノシートかしらね〜。
何よ、あんたがプレゼントでもしてくれるっていうの?」
GAI ‘EXTERMINATION’ FLEXI VIOLENT PARTY RECORDS / BLUE JUG RECORDS
Kenzi「あちゃ〜、、、
なんでもレコードで解決しようなんて、
金がいくらあっても足りなくなるぜ!」
Tadahiro「ソノシートなんて、
3〜4千円で手に入るんじゃなかったのか?」
Kenzi「1万円以上するに決まってるだろうが!」
Emily「この前は¥15,196で見たけどね」
Tadahiro「げっ!
言わなきゃ良かった!」
Emily「なによ、
あんたが間違いなく買ってくれるんだったら、
水着になってあげてもいいわよ」
二人「マジで?」
Emily「ただし、
他にも条件があるわよ」
二人「ドキッ!
何でしょうか?」
Emily「あたしの祖母が入院してるの知ってるわよね。
そこの病院で、
最近泥棒が続いてるのよ。
それの犯人を捕まえるの、手伝ってくれない?」
二人「犯人探し、、、ですか?」
Emily「そう。
イヤなら、
あたしも断るわよ!」
二人「もちろん、
やりますとも!」
(、、、続く、、、)
では、Cheers!