ペーパー空間をJWWに渡す

ペーパー空間をJWWに渡す
July 31,2007
Kim Grossa

(1)始めに
ペーパー空間を持つDWGファイルをJWWファイルに変換する方法を記す。
なお、試行錯誤して行ったので、途中経過も記す。
対象DWGファイルの概要
ファイルサイズ　4263KB １図面　1ファイル　　
イ.モデル空間には　
L形の平面全体図（A棟、B棟　エクスパンションあり）
仕上表　凡例　その他
ロ.レイアウト1には
平面部分図（A棟）A1横 S=1:50 平面全体図を90度回転して配置　
仕上表　凡例　図面枠
ハ.レイアウト2には　
平面部分図（B棟）A1横　S=1:50 平面全体図と同方向で配置
仕上表　凡例　図面枠

(2)DWGファイルの読込
イ.BricsCAD
OK
　フォント　文字化け　
　 寸法線の端末記号（黒丸）OK
線のピッチ　Global line scale を　25から50に変更
ロ.DJ!!Proffesional
NG
ハ.AR_CAD
NG

(3)JWWファイルへの変換
イ.ペーパーモデル化ツールというソフトをお試し版で試用。1レイアウトのみ（試用版）。読込できた。
しかし、製品版は5万円。価格面で、今後購入予定なし。
ロ.JacConvertを試用。読込できたが、大きさ、配置がうまくいかなかった。
ハ.DWG --> PDF --> DXF --> JWW
　PDF 2 DXF 2.0のTrial版を試用。
　寸法誤差がある。例えば、2,900mmが2,872mm.また、データが異様に重い。
　で、断念。

(4)BricsCADで、ペーパー空間をDXFファイルに渡す
イ.レイアウト1で、Export to File.Version2000 DXF形式でエクスポート。
ロ.レイアウト2で、Export to File.Version2000 DXF形式でエクスポート。

(5)JWWで、同上のDXFファイルを読込。
イ.図面枠,仕上表、凡例がオリジナルのレイアウトのまま、読込できた。
　平面部分図は読込できない。平面全体図を加工。（部分コピー、回転）
　加工した平面部分図を図面枠に配置。
ロ.寸法線の黒丸の位置が少し、ずれている以外は問題なし。

(6)その他
イ.最初、BricsCADでペーパー空間をDXFファイルに渡せるのが、わからなかった。
　そのため、廻り道をしてしまった。
ロ.文字化けへの対処
　以前は、その都度図面のTextStyleのフォントをvisiojp.shxに変更していた。
　国産IntelliCADなら、少しはJWWへの対応があるかもと、CosmoIntelliCADFXプロフェッショナルの試用版を試用。
　しかし、オリジナルのDWGファイルを読込んだ際に、レイアウト1,レイアウト2間の切替の際にワンテンポ遅れる。
　また、JWWファイルに直接書き込めない。で、これまた今後購入予定なし。
　ただ、icad.fmpというファイルがあると、代替フォントとして、visiojp.shxが選ばれ、文字化けしない。
　で、icad.fmpをBricsCADの実行ファイルがあるデイレクトリにコピー。BricsCADでも、文字化けしなくなった。
　ただ、著作権上はどうなのか、不明だが。BricsCADには、最初はicad.fmpというファイルがないよう。
(7)おわりに
まー、何とかなった。手順が決まれば、これからはルーチンワーク。
今回、色々とネット上で調べたが、決定的な方法、ツールはなかった。
ただ、ペーパーモデル化ツールにはまいるな。5万円もする。
また、国産IntelliCADのレベルがわかった。買わなくてよかった.......