#掌編 新着一覧
取るに足りないぼくの人生にもし意味があるとしたら
若ものには未来があるという。やりたいことはなんでもできると、わけ知り顔で大人たちがいう。でもぼくには未来なんてなかった。さきのことは霧が立ちこめたようで、なにも見えやしなかった。想像する
退屈な一日、ラジオから流れてくるのは
あぁ、なんてこと。ふと気づけばもうこんな時間。すでに日が暮れかけている。なにもしないま...
C'est la vie
日記をつけようと思い立ち真っ新なノートを手にいれたけれど書き残すほどのことがなにもなく...
青すぎる空の下 波音を聴きながら
ほどよく冷えた炭酸水にうす切りの檸檬がひとつそれはまるでいくつもの季節を通り過ぎた遠い...
Fin
闇でしたそこにあるのはただ漆黒の闇でした命が尽きようとするそのときはじめて微かな光を目...
この空だけが
いつかまた会いましょうそういって小指をからませた日は遠い約束はいまだ果たせないでいるけ...
しのび逢い
かそけき灯影あえかな夢心もとなげな微笑みほのかな香りたまゆらのひととき息を殺して★photo...
身を知る雨に濡れて散る花
だからわたしは径のほとりの小さな花になりましたつつましやかに咲いて揺れひそかに香る小さ...
どこ吹く風
絶望 それはただの現実希望 それは単なる思い過ごし空き地に打ち捨てられた死んだ冷蔵庫の...
ふと見上げればひこうき雲
真っ青な空をよこぎるひとすじの白い線その静謐さ圧倒されるほどの美しさは絶望的ですらあり...
【掌編小説】コーヒー牛乳
私はコーヒー牛乳が好きだ。これはたまたま引っ越した地方のコーヒー牛乳が美味だったせい...