#前世編 新着一覧
「夜の狽(おおかみ)」(十)
巫女の降板-枯れ木のような手のひらが、巫女の袖をつかんでいる。なぜ、あなたが?!姫子は大神老人の手を振り払おうとする。いつのまにか、全身に墨黒く描かれたような、禍々しい痣が消えていこうとし...
「夜の狽(おおかみ)」(十二)
巫女の憐み-「あなたは、自分が合理的で賢いと思っている。だけど、知恵がない蟲(むし)にさ...
「夜の狽(おおかみ)」(十一)
巫女の賭け勝負-おろち衆三の首の少年は、全身が総毛だっていくのが分かった。かつて、これほ...
「夜の狽(おおかみ)」(十三)
巫女の命助け-「おろちを殺せ! おろちを殺せ! つるし上げろ!」「いや待て! こいつを生...
「夜の狽(おおかみ)」(十四)
巫女の命救い-「君たちね、いったい何を言っているの。僕にはもう帰っていいおうちなんてない...
「夜の狽(おおかみ)」(十五)
巫女の命落とし-おろち衆三の首。その現世の名は、大神万丈(まとも)。いたずら好きで、賭け...
「夜の狽(おおかみ)」(十六)
巫女の会議-*****おろち衆三の首の襲撃から、数日後。大神神社の復興はつつがなく進んで...
「夜の狽(おおかみ)」(十七)
巫女の余裕勝ち-いまここで、おろちの神機を分析してみよう。三の首の機体ヒノアシナズチは右...
「夜の狽(おおかみ)」(十八)
巫女の秘め特訓-ひさびさにあの洞窟に入ったのは、八月近くのことだった。夏の盛りのひぐらし...
「夜の狽(おおかみ)」(十九)
巫女の夜-ご褒美をあげよう、と姫子が言ったのはほんとうだった。上目遣いにしっとりと頬を包...
「夜の狽(おおかみ)」(二〇)
巫女の死地-千歌音はやにわに上体を起こして、姫子の心の臓に耳をそばだてる。聞こえない、何...