#前世編 新着一覧
「夜の狽(おおかみ)」(五)
巫女の係累-巨神(おほちがみ)討伐をはじめてから、千歌音は姫宮家本邸を離れて、姫子と共に大神神社に宿直することになっていた。起居を共にすることで、姫子と千歌音の巫女として能力は、よりいっそ...
「夜の狽(おおかみ)」(六)
巫女の旅客-「ごめん申す。ちと宿借りを願いたいのだが――」梅雨時の雨上がりの境内は、執拗に...
「夜の狽(おおかみ)」(七)
巫女の宿敵-「あらら、外れちゃったぁ。お姉ちゃん、あんがい、すばっしこいんだねえ。僕、び...
「夜の狽(おおかみ)」(八)
巫女の敵討ち-「どうだい、千歌音さん。千涯(ちはて)さんといったっけ? 君の母上の仇をと...
「夜の狽(おおかみ)」(九)
巫女の賭け事-おもむろに姫子は胸もとに手を突っ込むと、骰子(さいころ)を取り出した。千歌...
「夜の狽(おおかみ)」(十)
巫女の降板-枯れ木のような手のひらが、巫女の袖をつかんでいる。なぜ、あなたが?!姫子は大...
「夜の狽(おおかみ)」(十二)
巫女の憐み-「あなたは、自分が合理的で賢いと思っている。だけど、知恵がない蟲(むし)にさ...
「夜の狽(おおかみ)」(十一)
巫女の賭け勝負-おろち衆三の首の少年は、全身が総毛だっていくのが分かった。かつて、これほ...
「夜の狽(おおかみ)」(十三)
巫女の命助け-「おろちを殺せ! おろちを殺せ! つるし上げろ!」「いや待て! こいつを生...
「夜の狽(おおかみ)」(十四)
巫女の命救い-「君たちね、いったい何を言っているの。僕にはもう帰っていいおうちなんてない...
「夜の狽(おおかみ)」(十五)
巫女の命落とし-おろち衆三の首。その現世の名は、大神万丈(まとも)。いたずら好きで、賭け...