小説「田崎と藤谷」第12章 ー 石川勝敏・著
第12章 そこは高層ホテルの最上階にあるバーだった。あると言ってもフロア全体が昔のキャバレーのようにひと区画ひと区画にカウンターごと分かれたバーの集
小説「田崎と藤谷」第11章 ー 石川勝敏・著
第11章 田崎と話した候補物件もちの不動産屋の店員はあとから彼が名刺を改めると店長だった。ではその店長こそが田崎を話の上では良きにはからってくれていた
小説「田崎と藤谷」第10章 ー 石川勝敏・著
第10章 田崎は神経症を発症し倒れた。俗に言うノイローゼ、神経の過労だ。湯がいていたおそばが噴き出し麺と共に沸騰湯が鍋からこぼれ出し
小説「田崎と藤谷」第8章 ー 石川勝敏・著
第8章 ひと掬いが多めなら顔にのせるのも大概だった。ただし田崎はそのクリームを顔中まんべんなくとても丁寧に引き伸ばして塗っていった。ニベアの日焼け止めで田崎にすれば
小説「田崎と藤谷」第6章 ー 石川勝敏・著
第6章 布田駅前のスーパーで夕方田崎は買い物をしていた。あとレギュラーコーヒーが終わりそうだから、コーヒー売りは、売り場はっと、と彼は売り場がわかるように大雑把に品目を記す天井吊
小説「田崎と藤谷」第5章 ー 石川勝敏・著
第5章5月6日。5月6日のことは田崎にとって決して忘れられない日となる。代表が皆に根回ししてこの日は必ず来るようにとお達しを電話で出していた、あの藤谷が来るからとだけ言っていて、
小説「田崎と藤谷」第4章 ー 石川勝敏・著
第4章まだ5月初めだというのにうだるような暑さだった。朝目覚めたときには薄着で寒いとさえ感じていた。田崎は昼食を冷やしそうめんにしようかと考えていた。「もしもし田崎さん?」スマホ
小説「田崎と藤谷」第3章 ー 石川勝敏・著
第3章さつきの月の青空は田崎を呆然とさせるばかりだ。彼が前はB型作業所だったが2年してしかも56という歳でまたぞろ今度はデイケアという場に身を寄せようと思い立ったのは他でもない、
小説「田崎と藤谷」第2章 ー 石川勝敏・著
第2章「こんにちは。ちぇっ!僕、藤谷は調布から布田駅そばを通り布多公園を抜けて自転車で...
小説「田崎と藤谷」第1章 ー 石川勝敏・著
この作品はフィクションであり、実在の人物・団体・事件などとは一切関係ありません。 第1章今日は一人...
私が今オペラアリアを歌わない理由
私が今オペラアリアを歌っていない本筋のところの理由はあちこちに支障が出ないとも限らない...
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