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浜田省吾の曲についての一言コメント

われらが浜省の歌は なぜにこんなに心に染み入るのか・・・ 私 浜省やっぱ好きなんです^^

勝利への道

2007-06-16 02:00:05 | Weblog
イントロから心を高揚させてくれる曲です
思わずこぶしを握り締めて
天に突き上げたくなります

  俺には車とギター
  お前には火のような情熱
  汗ばむ夏の舗道で出会った
  火花散らして
  
こんなフレーズから始まります
なんてことないフレーズなのですが
ここだけでも私はかなり気分が高まりますね~
なぜでしょうね?(笑)

歌は進んでいってラストには
  
  勝利への道を俺と走ってくれ!

で結びます
勝利とは?
それは人それぞれでしょう
ある人にはまさに「勝負に勝つ」ことであり
またある人には「安定した生活」であったり
また別の人には「愛に生きる」ことであったり
坊さんには「無我の境地に入ること」であったり・・・
一言で言うなら「幸せ」であることですよね
その「幸せ」に向けて歩んで行こうぜ!という歌なのでした

私が一番気になるのはここです

   親父は16のときから 町外れの工場で
   背中痛めながら 働き続けていた
   繰り返す「口癖」はいつも
   「俺のような・・・俺のような人生を
   おまえは選ぶな」

私の親父はまさに「庶民的」なサラリーマンとして
これまで人生を歩んできました
そしていつも私達子供に
「俺のような (こじんまりしてても)安定した人生を
おまえたちも歩け」
と言っていました
今でも言い続けています

私は親父はもちろん好きですが
そんな親父の考え方には「反感」を持っていて
いつも思っていたのです
「俺は親父のような道は絶対行かない!」
って

私は一度きりの人生
浪漫の中で生きて行きたいと思ってきたのです
常に夢を目標として持ちながら
「庶民」とは違う自分の生き方
そういう人生に憧れていた・・・
いえ それこそが人生を生きることだと
そう思ってきたのです

実際40代に入り振り返ってみると
私はそれなりにいろいろあったかとは思いますが
結果的には親父の歩いてきた道に
似た道を歩いているような気がします
それでいてけっこう幸せだったりします
やはり親子なのですね

けど私は今でも「浪漫」を捨てたりしてはいません
形は変わっていってもいつでも心に持ち続けています
そうハートはさびれさせたりしません
だから「幸せ」なのでしょうね

もちろん親父もきっと
さびれさせたりしていないでしょう
きっと親父なりに見つめているものはあります
だから親父は「幸せ」そうに見えます

すべては気の持ちよう!

そう今親父も私も
きっと「勝利への道」を歩いているのだと思います



悲しみの岸辺

2007-06-14 18:35:09 | Weblog
まさに 悲しい歌だな~と思います
けど よくわからないな~という歌でもあります
浜省はメリハリもなく淡々と歌っていますが
内容はは結構重いですよね

  何度も「別れ話」になるたびに
  最後はいつも涙に黙り込む
  
  君を愛し 君を憎み
  今はもう 二人の絆途切れてること
  気づかぬ振りでいるだけ・・・

この状態を経験したことのある方は
ちょっと胸にこみ上げてくるものがあるのではないでしょうか?
「寂しい思い出」として・・・

私はある意味この歌は
「途切れた愛の物語」以上の悲しさを感じます

  ただ受け入れてきた
  ひとつひとつの「別れ」を
  まるで氷のような心ですべてのドア閉ざして・・・

この男
よほど嫌な「別れかた」を繰り返してしまったのでしょうか?
ただ「臆病」なだけなのでしょうか?
きっと「許す心」が足りなかったのでしょうね
相手を?
それもありますが「状況」をです
関係が崩れても
「こんなこともあるさ・・・
さあ次に行こう!」
とはなかなか思えなかったのかな?
まあ「想いが深い」といえばそうなのでしょう

けど
大切なものが崩れても立ち止まり続けられはしない
ということはわかってほしいですね
だって
時は流れ続けているのだし人生の道も先へ延びているのです
そう常に「次の展開」を携えながら
どんなことがあろうとも人生は捨てたものじゃないのです
今は永遠ではないし
先が見えないということは
マイナスではないという意味でもあるのですから

少々話がそれましたね
すみません

   俺にはどこか心に欠けたところがあるのか?
   触れるすべてを壊しちまう
   強さなのか 弱さなのかわからない
   でも気づけば
   「大切なもの」いつも置き去りにして・・・

そう あなたは心が欠けています
あなたのそれは「弱さ」です
と 合いの手をいれたくなってしまうようなフレーズです
とはいえ皆少なからず
一度はこんなこと感じる時があるのでしょうね

私だって偉そうなこといえた人間ではありません
何度も「大切なもの」を置き去りにしてきたことがありますし
「途切れてしまっている恋愛」を続けたこともあります
今でもそれらが時々心を締め付けるときだってあります

だからこの歌の男は「私」でもあるわけです

この歌のコメントを書いていたら
なんとなくですが自戒の念に囚われている自分に気づきました

なんだかな~
よくわかりませんが・・・

今日はこのあたりにします

AMERICA

2007-06-11 23:58:08 | Weblog
いい歌ですよね~
アメリカの広大な土地の風景が
目に浮かんでくるようです

メロディーといいアレンジといい
かなり「アメリカ」(の片田舎)の風景と
マッチしているな~と思うのは私だけでしょうか?

アメリカ・・・
浜省にとってアメリカとはなんなのでしょうか?
きっと「特別な」存在なのではないでしょうか?
R&Rが生れた国アメリカ
広島とアメリカ
生れた町に流れていたFEN(米軍放送)
日本の価値観と文化を根こそぎ覆したアメリカ
しかも2回 ペリーとマッカーサーに・・・
そして浜省は そのアメリカで生れ育った
R&Rで己の人生を生きている
J・BOY・・・

憧れ・・・夢・・・
その反面「日本がはアメリカの私生児だ」
とも言っていたことのあります

様々な「想い」が絡み合っているのかもしれません
けど それでもやはりアメリカは「夢」なのだと思います
それは浜省だけではなく日本という国にとっても・・・

この曲は「いつかもうすぐ」のアンサーソングだとも言っていました
米兵といっしょにアメリカへ行ってしまった「あの娘」
それから何年かたってその若者も
こうしてアメリカの地を踏みしめている
    
     彼女は今NYでダンサーになれたのかな・・・
     俺はこのアメリカに夢を追ってきたのではない
     ただとにかく「東京」から逃れたかった


     ふとショウウインドウに映った自分を見た時・・・
     
     けど俺はずっとアメリカを見つめてきた
     アメリカが自分の価値だった
     けど黒い目をした俺は
     ここでは「よそ者」の東洋人にすぎない
     
そのギャップにふと寂しさを感じたりしています

これもほとんどの現代の日本人にあてはまることではないのかな?

アメリカ・・・
我々日本人にとっていつまでも憧れなのかもしれません
けどきっとけして同化はしないでしょう
それでいいのです
だって私達は日本の素敵な文化も
この血に受け継いでいるのですから

捨てる必要などありません

同化しなくていいのです

思い出のファイヤーストーム

2007-06-07 00:33:44 | Weblog
幸せな恋人同士が
大学を卒業後 結婚して
けれどやがて気持ちがすれ違ってゆき
別れてゆく
ふたりが幸せにすごしていたキャンパスは
今年も何も変わらず
また新しい季節を迎えている

一見よく歌の題材にされているような内容です

けど私はこの歌のポイントはただ一点に尽きると思います

     答えなどないのさ
     悲しむこともない
     すべてはうつろい消えてゆく

ここだけです

これは仏教でいうところの「無常」という考え方そのものです
      
「無常」
この宇宙に存在するすべては
そこに留まり続けることなど何ひとつない
常に変わり続けていく
万物流転
だからこそ「今」がすべてなのだ
すべての瞬間が「一期一会」なのだ
この宇宙で絶対的なことはただひとつ
「変化しないものなど何もない」
ということのみ

すべては「一期一会」
答えなどない
というより「答えなど必要ない」
と言ったほうが正確なのかもしれません
その瞬間はそのときのみしかありえないのなら
それを受け止めそこから次への一歩をはじめるよりほかにない
ということなのではないでしょうか?
だから悲しむ必要もない
この宇宙がある限り新しい「次」は必ず用意されている
そこをどう生きるのかだけがあなたの生きる意味であり
人生なのだ

そういうことをこの曲は伝えているのではないでしょうか?
そしていつもいつも言ってしまいますが
浜田省吾という人は

    すべてはうつろい消えていく

からこそせつない
からこそ誠実に接したい
からこそやさしくなりたい

そんな想いを常に「歌」に込めているのです

浜省の魅力はそこなのです


BIG BOY BLUES

2007-06-03 12:10:25 | Weblog
     「愛を失っても それはただのゲームなんだ」と
     クールにキメてるけど
     You just a Danc'n on Big Boy Blues
彼女の涙が見えるか?
     おまえをむなしく愛して泣いてら

     ヘイ Mr Winner!
     気分はどうだい!?
     誰もがみんな 振り向いてくれるのは!

こうして歌詞を見てみると
嫌なやつですね~ この男!
スカし具合というか身勝手というか・・・

しかしこれは「バブル期の日本」を歌ったものです
ここに出てくる「彼女」とはアジアの国々だそうです

そのうえでこの歌詞をみると「なるほど」と思えてしまいますね

日本という国はいったいなんなのでしょうね?
私が子供のころの日本と現代の日本では
技術や生活水準は上がっているのだと感じますが
知的レベルが逆行していっているように思えてしまいます
それは私が「歳を重ねたから」だけなのでしょうか?

たしかに日本は1945年の廃墟から立ち上がり
国を立て直し貧困を抜け出し生活レベルを上げ
国としての位置も世界の上位につけたと思います
それを牽引してきた世代は歳をとり次第に引退をしていく

そしてそれを受け継ぐはずの我々
さらに我々の次世代はどうなのでしょう?
ビッグボーイとなった日本にただぶら下がりのっかってきただけでしょうか?
もちろん「力」がないなどとは思っていません

ただ豊かであることは「当然」すぎて
いつのまにか「感謝」をどこかに置き忘れ
次第に「傲慢」を身にまとい
アジアの盟主であることが当たり前だ
などと思っていたりしていませんか?

けど今中国にその主権の座を奪われ
韓国に追いつき追い抜かれ
きっと東南アジアも日本よりも大陸に目が移ることでしょう

そう「感謝」を置き忘れた代償ですね

日本は いえ世界はもう一度思うとよろしいと思います

  あなたがいるから私がいる
  私がいるからあなたがいる

そうすればビッグボーイはブルースなど歌わずにすむのでしょう