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映画徒然節…ネタばれ失礼

ローズ

2008年05月29日 | ら行
出演:ベット・ミドラー アラン・ベイツ フレデリック・フォレスト他

ジャニス・ジョプリンをご存知でしょうか?60年代に現れて、あっという間に亡くなってしまったロックシンガーです。そのジャニス・ジョプリンをモデルに映画化しました。レンタルDVDのパッケージに「ベット・ミドラーの『ローズ』」って書いてあって、ちょいと違和感を覚えたものの、観たらぐいぐい引き込まれました。やっぱりライブシーンは凄い!!
 
最初からローズ(ベット・ミドラー)は、ボロボロです。ツアーの飛行機から降りてくるものの、目は虚ろ…ぼ~っとしちゃって、明らかに変。でも「疲れた、休みたい」と言うローズに、マネージャーは歌うことを強要します。お金のためなのかしら?それとも歌うことしか無いローズを一番理解していたのでしょうか?よく分からないけれど、マネージャーの無茶な営業作戦やライブ設定に従って、ローズは歌い続けます。…そのライブシーンは、やっぱすげ~~!物凄い情緒不安定なのに、マイクを持ったら人が変わる。やっぱりこの人は歌い続けなければならなかったようです(MCはひどいこと言ってます^_^;)。
60年代のヒッピー代表みたいで、よく分からない部分もあったけれど、一人のスターになった女性が抱える孤独をとても分かりやすく映像化している気がします。ひどいことをされた故郷を見返してやりたくてスターになったけれど、本当に故郷が暖かく迎えてくれるか、とても不安。自分の周りにいる人が去ってしまうのが耐え切れないくらい淋しい。不安と淋しさを歌にぶつけたから、その歌は凄いものだけど、歌っていないときのローズはやっぱり地獄の中にいたのかもね。
多分ローズみたいな人が周りにいたら相当迷惑だと思う。でも、だからこそ、人をひきつけるパワーがあって心を捉えて離さないんだわ。天才と狂気はすぐ隣にいて、諸刃の刃で感動を生み出すのかも…。

お話もライブシーンも見応えのある映画。最後の歌も泣かせるけど、個人的に「When the man loves a woman」と「Roes」が好きです♪


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