PoPo映画

映画徒然節…ネタばれ失礼

ボーイズ・ドント・クライ

2008年05月29日 | は行
出演:ヒラリー・スワンク クロエ・セヴィニー ピーター・サースガード ブレンダン・セクストン3世 他

ヒラリー・スワンクが、1999年のアカデミー主演女優賞をとったお話です。
性同一性障害に悩むブランドン(ヒラリー・スワンク)が、全く知らない街へ行き、男として仲間が出来楽しい生活を送るが、本当は女であったと知られた時に悲劇が起きる…。

痛い…痛い…本当に痛い映画でした。
実は内容をよく分からないまま観て、殺人が起きるなんて思ってなかったのよ。ただ、その起こった理由が愛憎のもつれと同時に同性愛に対する偏見も相まっていて、どうして人を人として見られないんだろう??って、哀しくなりました。
差別や偏見の大きな理由は、人を個人として見ないってのが大きいと思うんだけど、何故人はそれぞれの境遇を理解出来ないんだろう。いや、理解しなくても良い。そういう人もいるって、何故認めることが出来ないんだろう。民主主義は「大多数」の意見を採用するものだけど、それだけでは救えない少数派が存在すると言うのに。

ヒラリー・スワンクの演技は凄かった。うん。ちょっと華奢な男の子にしか見えなかったよ。心は男なのに、体は女なためにレイプされるってのは、どんなに屈辱だったろう…いや、女だってレイプされるのは絶対嫌だけど、心と体の違いを突きつけられるのに、これほど酷い仕打ちは無かったと思う!!それだけに、彼(本当は彼女だけど)が背負った十字架の重さや痛みがとても良く表現されていたと思います。
結果的にブランドンの彼女ラナ(クロエ・セヴィニー)が色々なしがらみから解放され、その後の人生を送ったことは良かったと思う。事実を元に映画にしたために、制約はあったと思うけど、一つの映画としてよく出きていたし、考えさせられました。
事実は小説より奇なり…色々な人生、色々な人…私の知らないことがたくさんあるんだね。


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