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負けるな~

2008-03-01 05:57:00 | 情報
2月28日(日本時間29日)】福留が狙われた-。米大リーグはオープン戦16試合が組まれ、カブスの福留孝介外野手(30)が、ジャイアンツとのオープン戦に初出場した。「3番・右翼」で先発し、2四死球に左前適時打の1打数1安打1打点。しかし、第1打席の初球は右上腕部への死球。同僚のライアン・デンプスター投手(30)が激怒、「狙われた」と証言するチームメートもおり、福留をめぐって早くも遺恨試合の様相だ。

 これがメジャーの“ごあいさつ”だった。


 「ドスン」。予期せぬ鈍い音にスタンドがどよめく。福留の足下にボールが力なく転がった。右上腕部をさすりながら、マウンド上のノア・ロウリー投手(27)をにらむ強烈なガン飛ばし。しばらくして、ようやく小走りで一塁に向かった。


 「痛かった。(当たったのは)右ひじの上でした」。一回一死一塁。先発したエース左腕の初球、85マイル(約137キロ)の直球が福留を襲った。一塁側スタンドから見守った中日OBの高木守道氏(66)もみけんにしわを寄せる。攻撃が終了すると、味方ベンチは殺気立っていた。顔を真っ赤にした先発のデンプスターが福留に近寄って、こう叫んだ。


 「コースケ、おれがぶつけ返してやる。誰のどこにぶつけてほしいか、言ってみろ!!」。福留は「大丈夫だから」と返答したが、チーム関係者はベンチの様子をこう証言した。


 「ある選手が“福留は完全に狙われていた”と言っていた」


 メジャーでは新人にいきなりぶつけると「故意」とみなされる。チームの中心選手も同じ。けがをしたらシーズンの展開が変わってしまうからだ。地区こそ違うが、同じナ・リーグのジャイアンツとはレギュラーシーズンで7試合対戦する。1度でも「死球」が出たら乱闘は避けられそうにない“遺恨カード”になってしまった。


 しかし、昨年末にカブスが4年総額4800万ドル(当時のレートで約53億2800万円)の巨額を投じて獲得した大物ルーキーは「ガン飛ばし」だけで終わらない。興奮するチームメートをなだめ、バットで借りを返した。三回一死二、三塁で外角のチェンジアップをたたき、三塁線を抜ける左前適時打。オープン戦初安打&初打点。ここでベンチに退くと、ファンから大きな拍手を浴びた。


 「いい形でスタートが切れた。お客さんが入ってプレーすると楽しいです。米国に来て野球をやっていると感じました」


 いきなりの死球も、裏を返せば「中心選手」と認められた証し。3打席で2四死球に1安打とすべて出塁。選球眼のよさも披露した。ルーキーの奮闘にルー・ピネラ監督(64)も大喜びだ。


 「文句ない。上々の滑り出しだ。今後は2勤1休のペースで、打順は3番で起用していく」。29日(日本時間3月1日)も「3番・右翼」で先発。登板予定の藪恵壹投手(39)と対戦する可能性がでてきた。


 「狙われた」福留。スーパールーキーは、本塁打や猛打賞も及ばない鮮烈なメジャーデビューを飾った。



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