女子ゴルフのヨコハマタイヤ・プロギア・レディース最終日は23日、高知・土佐CC(6364ヤード、パー72)で最終ラウンドを行い、横峯さくら(22=エプソン)が痛恨のミスで今季初勝利を逃した。最終18番で約50センチのパットを外してダブルボギー。4アンダー、212で申智愛(シン・ジエ、19=韓国)に並ばれ、プレーオフ4ホール目で力尽きて2位に終わった。3打差の3位には肥後かおり(フリー=39)が入った。
涙雨降る高知で、さくらの開花は先送りとなった。まさかの逆転負け。横峯はプレーオフ後、申智愛の優勝を笑顔で称えた。だが、我慢もここまで。すぐにロッカー室へ戻ると、こらえていた涙が一気にあふれ出た。10分後、取材陣の前に現れた時も目は真っ赤。「悔しいですね。自分のミスです。気持ちを切り替えられなかった」。絞り出すように振り返った。
2位の申智愛に2打差をつけて迎えた最終18番パー4。1打目を右の斜面に打ち込んだものの、その後リカバー。申智愛がパーで終えた後、ウイニングパットとなるはずの5打目はピンまで残り50センチしかなかった。この時点で横峯の今季初勝利を疑う者は誰もいなかったが、次の瞬間、悪夢が訪れる。ボールはカップの左縁にけられ、まさかのダブルボギー。優勝の行方は昨季、日本の賞金ランク2位と韓国の賞金女王のプレーオフで決まることになった。
しかも、悪夢は一度では終わらなかった。18番で行われたプレーオフ1ホール目。ここでも1メートルあまりのバーディーパットがカップをかすめてしまう。我慢比べとなった4ホール目、申智愛にバーディーを奪われて力尽きた。昨年10月の富士通レディースでは上田桃子が80センチのパーパットを外したために、プレーオフに突入。優勝が転がり込んできたが、今回は逆にゴルフの難しさを思い知らされた。
それでも、今季は開幕から2位、5位、2位と好調を維持。「自分の足りないところが良くわかりました。プレッシャーが出た時にしっかりと打てないことですね」。初の賞金女王を狙う今季。悔し涙を決して無駄にはしない。
(ほぼ満開となったソメイヨシノの巨木)
豊川市豊川町の古さつ、三明寺(井上光昭住職)境内で、ソメイヨシノとシダレザクラが咲き、ほぼ満開。参拝客らの目を楽しませている。
三重の塔(国指定重文)と、わき水「宝飯の聖泉」がある同寺境内は、ソメイヨシノを中心に数十本のサクラが植えられた、早咲きの名所。毎年、彼岸の入りには開花し、一足早く春本番を告げる。