きれいな軌道を描いた球が、ライトのフェンスを越えた。福留孝介の記念すべきオープン戦初アーチ。と同時にタイムリーを含む3安打2打点の活躍で、首脳陣やファンの溜飲を下げて見せた。
ルー・ピネラ監督も「Impressive(印象的)」と話した活躍に、さぞかし試合後のクラブハウスは笑いに包まれるのかと思ったが、本人はいたってクールだった。
「結果的にホームランになったっていうだけで、だからどうってことはないですけど」
3安打が自信にはなるかと問えば、「自信にならないでしょうし、手ごたえにもならないでしょう。たまたま『H』というランプがついたというだけで」
あまりの冷静さに少し虚を突かれたが、そこには福留なりの冷静な視点があるよう。この日のホームランに関してはこう分析した。
「その前(2球目)に空振りしたのと同じ球だったで、たぶん投げてくるんじゃないかなと思って。そのあたりはオープン戦だからこその配球でしょうね」
ホームランを打った球は内角ストレート。その2球前の1-0からのカウントで同じ球を空振りしている。相手バッテリーも福留の情報が少ない中で、必然と空振りした球を選択したのか。3球目のチェンジアップをファウルにした後、福留はきっちりと読みを的中させて、勝負球に体をうまく反応させた。
「オープン戦だからこそ」と言えるあたり、並のルーキーとは別格。今は明らかに結果より過程というスタンスだ。
「3安打よりも、今日は自分のやりたいことができたんで、それでよかったんじゃないかな」
やりたいこと――。この日の福留はここ4試合とは異なるアプローチがあった。ひとつは「積極性」。ここ4試合の第1、2打席は、ボールをじっくり見ていこうという形だったが、この日の第1打席は初球から手を出した。これに関しては、「振ってタイミングをあわせようかな」と、球筋を見るのではなく、振ることで投手との感覚をあわせたようだ。
もうひとつはバッターボックスでの「立ち位置」で、この日は少しプレートから離れて立っていた。それは「タイミングの問題」だと本人はいう。ただ、今の立ち位置をずっとキープするかと聞くと、それは否定する。「(立ち位置は)いつも違うから。近づいたり、前にいったり、下がったり」
具体的な打撃の取り組みについて本人に直接尋ねると、必ずけむに巻く。
「内緒です」
ただ、「(打席でのアプローチは)その日によって違うんで、別にこの形ということを決めてやってるわけじゃない。自分で試したいこともいっぱいあるし」と話すあたり、「やりたいこと」は一つや二つではないようだ。
この試合の前まで3試合連続音なし。この試合は3番から2番に「降格」と、雑音が少しずつ聞こえてきそうな雰囲気だった。
ただ、福留は動じない。自分のスタンスを崩さない。
2番の打順とこの試合の活躍に関しても、「関係ないです」ときっぱり。
そして、打席でのアプローチに関しては一言。
「不安はないです」
ルー・ピネラ監督も「Impressive(印象的)」と話した活躍に、さぞかし試合後のクラブハウスは笑いに包まれるのかと思ったが、本人はいたってクールだった。
「結果的にホームランになったっていうだけで、だからどうってことはないですけど」
3安打が自信にはなるかと問えば、「自信にならないでしょうし、手ごたえにもならないでしょう。たまたま『H』というランプがついたというだけで」
あまりの冷静さに少し虚を突かれたが、そこには福留なりの冷静な視点があるよう。この日のホームランに関してはこう分析した。
「その前(2球目)に空振りしたのと同じ球だったで、たぶん投げてくるんじゃないかなと思って。そのあたりはオープン戦だからこその配球でしょうね」
ホームランを打った球は内角ストレート。その2球前の1-0からのカウントで同じ球を空振りしている。相手バッテリーも福留の情報が少ない中で、必然と空振りした球を選択したのか。3球目のチェンジアップをファウルにした後、福留はきっちりと読みを的中させて、勝負球に体をうまく反応させた。
「オープン戦だからこそ」と言えるあたり、並のルーキーとは別格。今は明らかに結果より過程というスタンスだ。
「3安打よりも、今日は自分のやりたいことができたんで、それでよかったんじゃないかな」
やりたいこと――。この日の福留はここ4試合とは異なるアプローチがあった。ひとつは「積極性」。ここ4試合の第1、2打席は、ボールをじっくり見ていこうという形だったが、この日の第1打席は初球から手を出した。これに関しては、「振ってタイミングをあわせようかな」と、球筋を見るのではなく、振ることで投手との感覚をあわせたようだ。
もうひとつはバッターボックスでの「立ち位置」で、この日は少しプレートから離れて立っていた。それは「タイミングの問題」だと本人はいう。ただ、今の立ち位置をずっとキープするかと聞くと、それは否定する。「(立ち位置は)いつも違うから。近づいたり、前にいったり、下がったり」
具体的な打撃の取り組みについて本人に直接尋ねると、必ずけむに巻く。
「内緒です」
ただ、「(打席でのアプローチは)その日によって違うんで、別にこの形ということを決めてやってるわけじゃない。自分で試したいこともいっぱいあるし」と話すあたり、「やりたいこと」は一つや二つではないようだ。
この試合の前まで3試合連続音なし。この試合は3番から2番に「降格」と、雑音が少しずつ聞こえてきそうな雰囲気だった。
ただ、福留は動じない。自分のスタンスを崩さない。
2番の打順とこの試合の活躍に関しても、「関係ないです」ときっぱり。
そして、打席でのアプローチに関しては一言。
「不安はないです」