マクタン島内であることは確かなのだがなんという場所かはわからない。ガイサノマクタンではないし、マリーナモールでもない。電気屋さんは島内ではそこしかないのだそうだ。
敬虔なクリスチャンが多いせいなのだろうか、日曜日のこの日、家電量販店のようなビルは閉まっていた。
仕方がないので、ここの駐車場にトライシクルを預け、我々3人はタクシーで、より確実そうなアヤラセンターに向かった。
アヤラセンターはとても広い。私の家の近所の「ジャスコ」など足元にも及ばない。迷子になりそうである。
ここは地元でも中流以上の人たちが利用するらしい。買い物客もどこか上品である。肌色も白い。これは偏見かしら。
ちょっとしたブランドを扱うテナントも何軒もある。値段も日本と変わらないようだ。
テレビは1階フロアで展示販売されていた。サムスン製やビクター、ソニー製も並んでいる。プラズマテレビだってある。
若い夫婦が遠慮がちに選んだテレビは、ブラウン管タイプの20インチ、値段は10,000ペソ弱だから20,000円ちょっとになる。展示品限りとある。
レジにて現金で支払いを済ませた。さて、ここからが驚きである。
ショッピングセンターの閉店までは品物を渡せないというのだ。なぜなら、「展示品」だから。
夕方5時くらいだったと思うが、若夫婦はブラブラして時間を待つという。ちなみに閉店時間は9時である。
タクシー乗り場の行列に並ぶ私を見送るメリーアンが尋ねる。
「こんな好意を受けたのは生まれて初めて、とても嬉しいけれど、どうしてですか?」
「君たちの娘たちが可愛くて、まるで孫のように思えるからだよ」
とっさにそう答えたけれど、本当のところは私にも理由がわからない。
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