H君のいびきも歯ぎしりも思ったほど私の眠りを妨げることはなかった。エキストラベッドでは冷房嫌いのH氏が黄色のウィンドブレーカーを着て丸くなっている。私とH君に負けて就寝時冷房使用の許可を出してくれたせいである。申し訳ないことをした。
いつものように早朝目が覚めた私は、二人を起こさぬようカメラを片手にそっと散歩に出かけた。6時にもなっていなかった。
海に向かって左手はすぐ岩場になっているが左側は . . . 本文を読む
バリカサグでの一日目のダイビングを終え、我々のバンカーボートはアロナビーチに向かった。
30分ほどもかかっただろうか、ボートはアロナビーチの砂浜の手前20メートルぐらいのところにアンカーをおろした。潮が引いていてこれ以上は進めない。
水深は私の腰の位置より浅い。今夜の宿泊用の荷物だけを持って岸まで歩く。しかし、あちらこちらにウニが・・・。我々のビーサンでは非常に危険である。足元に注意しながらゆ . . . 本文を読む
「ロボック川クルーズ」の近くにターシャを見れるところがあるという。タグビララン港に向かう途中なので都合が良い。寄ってみた。
ターシャの写真を見るたび思っていた。「何であんなに目つきが悪いのだろう。」
道と川に挟まれた狭い立地に檻が設置され、カメラ片手の観光客がわいわい言いながら押し寄せる。フラッシュ禁止の立て札も無視してストロボを浴びせる。
そりゃあ目つきも悪くな . . . 本文を読む