セブのテレビでは日本のアニメもたくさん放送されているらしい。
彼らへのお土産の参考にしようと、子供たちの好みを聞きだすための会話で知った。
メリーアンが
「でも今はテレビが壊れているから見ることができないの」と明るく語った。
金銭感覚のぶち壊れた日本人にたかってやろう、などという空気はまるでなかった。
だが、「次に来たときテレビを買いに行こう」私はそんな軽口を叩いた。
そのときがやってきた。
初日に会ったとき、「別にテレビでなくても、冷蔵庫でもいいし、携帯電話でもいいから夫婦で考えて遠慮なく言って」そう伝えて会食を終えた。
翌日、メリーアンの答えは
「あなた方とジュンレイが連絡を取りやすいように携帯電話が役立つと思う」
私「小さな子供がいることだし、冷蔵庫が必要なんじゃないの?」と提案。
「じゃあ、テレビにしてください」と彼女。
彼らの家には24時間電気が流れているわけではないそうだ。必要な時間にはお金を払って電気を流してもらうシステムらしい。後に聞いたのだが、家にはトイレもないということである。
冷蔵庫は24時間電気が流れていなければ使えない。テレビなら見たいときに電気を流してもらえばよい。
ややショックであった。一月5,000ペソ生活の実体である。
「よし、買い物に行こう!!」若くて明るい夫婦と親子ほど歳が上のオヤジはジュンレイ君のトライシクルに乗り込んだ。
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