ねうねう句日記

いつか秀句をはきたいと、ねうねうとうち鳴きながら、より所なげに春の夜を・・・
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脚なえの・・・

2014-04-05 03:06:11 | 母と私と

母が突然階段を上がれなくなってしまったのが2月28日。3階までは崩れる膝を伸ばし伸ばし上がっていたのだが・・・それが一段あがるにもお尻から落ちてきて、どうにも上体を支えられない。その時は主人と二人、彼女の両脇というかズボンの両端を持って必至で5階の部屋に上げた。その間、母は「怖い、怖い、ギャー落ちる、ギャギャアー」と階段の上から下まで、ツンザク叫び声を絶え間なく上げる。階段両側にドアのあるマンションなので、両脇六軒の皆様にお騒がせしてしまった。恥ずかしくても私はヘイチャラだが、主人がもうドンビキで、「もう駄目だね、君も頑張ったけど施設に入ってもらわないと・・」男はそんなものだ。

三月四日すぐ介護度変更の申請を出し、特養入所希望を3件、およびなんとかもう一度筋力挙げてもらいたくて老健一所に申請を出す。3月16日に滞在先へ介護度の調査員がくる。電話のアポ取りのとき後ろでメシを催促する複数疋の猫がギャオギャオ凄い声で鳴いていた。少々不安であったが、調査そのものはたんたんと進んだ。見た目も少々風変わりであったが。

そしてこの間特養3ホームとホテルを転々とする放浪記がはじまった。何しろ母は5階の自分の家に帰れないのだから。幸い3月はショートステイの予約がとれていて、3月5日~14日までマドンナホーム。14日から20日まで民間のたっか~いショートステイに6泊7日。20日から26日までWaterfollホーム、26日から28日は浅草橋ビジネスホテル。その後はまたマドンナホームに入所できてまだ放浪の途中だ。

このあと4月10日からはショート専門の介護付きホームに行くのだが、四月三日、そこの担当者(男)がマドンナホームにやってきて面談。母とケアマネも同席。2月にできたばかりの施設ということもあるか、まーあ微に入り細をうがち、気合入って1時間半現状聴取。しまいには調査票ひったくって私が書いたりしたのだが、きつい男で私が書く私が書くのです、となかなかよこさない。もうぐったりだ。母の具合が悪くなるんじゃないかホント心配だった。なんで「母はもう部屋に帰します!」て言う頭が回らなかったのが、悔やまれる!!ケアマネも黙って見てるだけでなくて臨機応変よく見て何とかしてもらいたかった。事実母は最後に寒い・・・と自分から訴えたし。しかも奴は大雨とはいえ15分も遅れてきたのだ。もう一つ、いまからうんざりなことは、その施設は駅の近くにはあるが、車で行くにはごっちゃごちゃの一通だらけの道の果てにあること・・・・いやだー。

今日は老健相談員から電話がかかってきて介護保険と高齢者医療保険の壁をつきつけてきた。・・・これはまた後日記録しよう。

 


聖母ホームの春蘭に

2014-04-02 04:03:51 | 母と私と

2014年3月31日(月)

すでに28日にショートステイで入所した母に追加のお薬を届ける。少し歩く練習もしてもらおうと歩行器持参。前回入所時に預かってくれて「こちらでも歩行のお手伝いはいたしますよ」と言ってくれたのだが、何のことはない退所の時には、「持ち込むものが増えると退所時の忘れ物になる」とありありと迷惑顔。つまりは折に触れての歩行のお手伝いもできない、ということ。いざこるのも嫌なので、「では私が来るとき持参して私がリハビリさせます」ということになった歩行器である。従順な家族だ。しかしながら、今回は「これからお風呂の時間なので」と、本人にも会えずに帰ってきた。

写真は面会できるか待つ間に撮ったロビーの鉢植え。まだまばらな春蘭の葉の横から、ゼラニウムとおぼしき若いひよひよ草が生えている。


俳句上の京と江戸・正岡子規 1

2014-01-30 00:36:03 | 誹諧と俳句と

「俳句上の京と江戸』は正岡子規がどこかで講演したと思われる講話の文章。前半を抜書きした。・・・などは省略した箇所。

徳川時代の俳句界中心は何処でありましょうか。京でありましょうか。江戸でありましょうか。江戸の人にいわせると、「誹諧と蕎麦は江戸に限る」と芭蕉のいわれた通り。・・・とかくこの相撲は軍配をあげる事のできぬ取組。・・・やはり無勝負の持というが正当でありましょう。けだし徳川時代の俳句界は焦点が二つある楕円形のようなものであったのであります。・・・それは政治界が楕円であったためであります。

第一貞徳時代ーー無論京が勝ち  第二談林時代――『談林十百韻』というのは江戸でできたくらいで、談林の本家本元は江戸だか京だか大坂だか分らぬ程の事です。この勝負はしばらく預かり。第三は元禄時代――この時代を造った本尊の芭蕉は真ん中でフラフラ。両都ともによい弟子があったから。江戸には其角という大たて者がいて、嵐雪も相応の弟子があり、その弟子も善くつくる。さて西には去来という大たてものがいてこの二人が東西の両大関になっているのです。しかし去来には野明、風国位より他に弟子がない。そのかわり近江にはたくさんの俳人が出ました。丈草・許六・尚白・智月・乙州・千那・正秀・曲翠・珍碩・李由・毛がん・程いなどと申すように夥しく出て、皆腕こきのしたたかものです。第4享保時代。俗俳は盛になりましたが、少しも名人が出ない時代で衰微時代の中絶時代の寂寞時代とも申す時代でした。(子規らしい!)そsれでも江戸では「五色墨」だの何だのと多少の俳人はおりました。談林もふるわぬながらに少しはやっていたようですが、京はさっぱり俳人がいないのです。享保時代は江戸が全勝。

私の考えでは京には京風、江戸には江戸風という特色があって、京風はやわらかで、江戸風は強いです。京のくはうつくしくて江戸の句は渋いです。京のは濃厚で江戸は淡白です、京はおとなしくて江戸は気が利いています。京はすらりとしているが、江戸はまがりくねって居るです。

そこで俳句の実例について吟味してみましょう。元禄時代の京の去来、江戸の其角は極端に京と江戸を代表しているようでうす。「鎧着てつかれためさん土用干し」去来。とおとなしく上品に出る処は去来の本領であって、「夜着を着てあるいてみたり土用干し」其角とどこまでもひょうきんにでかけます。これは其角の本領で江戸風の骨髄です。「なにごとぞ花見る人の長刀」去来。京の人はよけて通りますが、「寐よとすれば棒つきまわる花の山」其角。江戸っ子は無遠慮にでしゃばってけんつくをくいます。嵐雪も其角に似ています。

たくさん見れば見るほど京と江戸の違いはわかってきます。

 

 

 


消えた年金見通し・京王PHの和食・コロンバンのケーキ

2014-01-20 02:12:25 | グルメ

(ポンパドールのフランスパン、カレーパン、チーズ入りクッペ、あんぱん)

従姉妹たちに8か月ぶりで会う。年もあけてようやく年金機構から連絡があり、亡くなった叔父の消えた年金が支払われる見通しとなった。やれやれ、これでお寺に永代供養をお願いできる。

金額はわずかだったが、叔父が生前受け取るべきだった年金の一部である。いろいろ頑張って手続きしてくれた年上の従姉に感謝。5月に三回忌をやってこれで叔父さんの供養もキリになるかな、というところまでこぎつけた

一段落と新年会でまたまた京王プラザへ。こんどはバイキングではなくて「かゞり」とかいう和食レストランである。まーあ従姉Tはこういうしゃれた高級そうなところがお好きである。本人も今日はちゃーんとお着物でいらっしゃいました。でも似合ってるよ。

一月5日に田舎で高校の同窓会があって、お正月の同窓会に初めてでたのだが、女子は着物と着物をチュニックに仕立てた装いが多かった。

従姉T『かゞり御膳」5千円、従妹E小分け御膳3千8百円、私は地魚御膳2800円(朝お雑煮を食べてしまって・・)皆今一つであったようだ。 

久しぶりにあうと話すことが出るわ出るわ。今日一番の話題は「お墓」。従姉Tは静岡県某町の寺にある墓二基(内一つは戦死した人のを村が個別に建ててくれたもの)をお寺に返す予定だが、撤去したり、更地にしたり、値切っても150万はかかるという。従妹Eは夫側と自分側の墓を二年後すむところに移転したいのだが、返す寺と受け入れる寺がいずれもガメツイ寺で500万かかるのではないかと頭を抱えている。

あーだコーダと議論百出だったが、お参りが大変だけどお墓は現状のままにして、用意したお金は子供たちにくれってやって、彼らにまかせたらよいだろうということに落ち着いた。新築の家は5千万かかるが、家賃10万の借家なら20年で2.6千万浮く。まして家でなくて墓だ。年6千円の管理料を払い続けるにこしたことはない。

他には親戚の35になる娘の婚活がなんとかなってくれという話。彼女の死んだ母親がやはり従妹でガンと戦い娘を育てた人なのだ。

帰りは小田急ハルク中二階コロンバンでケーキとコーヒー。イチゴダルト、チーズケーキ、モンブランいずれも美味でした。コーヒーもおいしかった。私たちの隣の席は男性が一人、また一人。ここは日曜日独り者の男性がスパゲッティ食べたり、ケーキ食べたりするところらしい。

最後ハルクの地下に降りて、留守番しているお父さんたちにお肉とポンパドールのパンを買いました。お惣菜に菜の花のサラダを買ったがなかなかおいしかった。(この牛肉、おいしかったです)

従姉妹たちよ、また5月に!

 


91歳のケーキと鰻

2013-11-30 03:19:45 | 日常の中で

母が91歳になった。昨年は吉祥寺の中華料理屋で豪勢にフカヒレ付きコースであった。私たち夫婦・弟夫婦と母と5人5万円。フカヒレはおいしかったが、他はパンチのきいてない料理。しかも日曜の吉祥寺は車で行くのが大変で、散財しても満足度は今一つ。そこで今回は母の大好きな鰻をとって、近所の親戚(旦那の)にも配ろうということになった。

早稲田すゞ金 鰻蒲焼 

予算の都合もあるので男性には大、女性には小の鰻とした。当日主人は嬉々として鰻を受け取りに早稲田に出発。きもすいを入れるPOTはテニスにいくときコーヒーをいれていく1.5Lのものをリュックに入れて。

大5枚、小7枚、きもすい7、肝焼き4本 しめて 22500円 やっす~い。むろんごはん無しの値段だが。去年の半分以下で12人楽しめた。おすそ分けした親戚は大喜びで、母にプレゼントやごちそうのお皿ももらってしまった。

ケーキはタカノフルーツのもの。いちごが最高だった。ユーハイムのケーキも実はプレゼントされていたのだが、てっきりバームクーヘンかと思って箱をあけず、豪華ケーキ2台とはいかなかったが。ケーキと鰻は人を高揚させるね。母もしっかりしていて楽しい誕生会でした。

カチューシャは息子のプレゼント