流ブログ

その記録

革命の夜に①(散文)

2008-12-24 | 散文的
「俺は世界を変えてみせる!」って言って出て行った兄が3年ぶりに帰ってきた。 季節は夏も終わりかけの9月で、夏の終わりを告げるかのように蝉が命を振り絞りながら鳴いていた。 帰ってきたからの兄と言えば、 「なぁ加奈子。この家暑くない?もっとさぁ冷房を強めの設定にしないかな? いくらお兄ちゃんが20度にしても、いつのまにか25度になってるんだよね。 兄ちゃん汗っかきだからさ…なぁ頼むよ」 ってこ . . . 本文を読む